米雇用統計は強弱入り混じる結果となり続落!
先週金曜日のドル円は、114.100円で取引を開始したあと、東京市場においては日経平均株価が前日比マイナスで寄り付いたことが嫌気され、ポジション調整の売りに押される形となりました。NYタイムに米雇用統計、4日にイタリアの国民投票を控えるなかで積極的なドル買いは控えられ、ドル円は114円台を下抜け113.57円近辺まで下落しました。引けにかけては、日経平均株価が下げ幅を縮小したことから114.08円近辺まで持ち直しました。欧州市場に入ると、ナイト・セッションの日経平均先物が90円超安となったことや、イタリア国民投票を控えてのユーロ売りに押されドル円は113.59円近辺まで再び下落しました。NY市場では、11月の米雇用統計において非農業部門雇用者数(NFP)は市場予想並に増加したほか、失業率においても好結果となりましたが、平均時給が前月比‐0.1%となったことで失望のドル売りが入り、一時日通し安値となる113.32円近辺まで売り込まれました。その後も戻りは鈍く、前日比では0.554円安い113.520円で取引を終えました。
≪2016年12月02日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り45% 買い55%
ユーロ・円 :「ベア」 売り64% 買い36%
英ポンド・円 :「ベア」 売り57% 買い43%
豪ドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
NZドル・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り56% 買い44%
【今日の主な経済指標】
12:45 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 11月
17:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 11月
17:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 11月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 11月
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 11月
19:00 EUR 小売売上高[前月比] 10月
19:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 10月
00:00 USD 米労働市場情勢指数(LMCI) 11月
00:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 11月
02:00 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
- 今日のトレードポイント -
先週のドル円は週末にかけてリスク回避の動きが強まり、利食い売りに押される形となりました。しかし、NYダウが史上最高値の高値圏を維持していることなどから、トランプ相場が続く中で大きな流れの崩れはないと考えられます。今週は、重要な米経済指標が少なく、米長期金利の動向や株式相場をにらみながらの展開となりそうなので、引き続きドル買いスタンスで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 112.50-114.00
ユーロ・円 120.00-123.00
ポンド・円 141.00-146.00