雇用統計を控え様子見ムード!
昨日のドル円は、101.184円で取引を開始した後、東京市場において日経平均株価が120円超高から160円超安まで売り込まれると、つられる形で101.36円から日通し安値となる100.86円近辺まで下げ足を速めました。ただ、日経平均株価が下げ幅を縮小し180円超高まで一転上昇するとドルの買い戻しが優勢となりました。岩田日銀副総裁が「総括的検証の目的はできるだけ早期に2%を達成するため」「今までの緩和の程度を縮小することはあり得ない」などの見解を示したこともドル買いを後押し日通し高値となる101.66円近辺まで上値を伸ばしました。欧米市場では、イングランド銀行(BOE、英中央銀行)が大規模な金融緩和を発表したことでポンド円が急落するとつれる形でドル円は101.00円付近まで下押ししました。もっとも、明日に7月米雇用統計を控えて一段と売りを進める展開にもならず、引けにかけては米10年債利回りが低下幅を縮めたことを支えに101.20円台まで下げ渋りました。前日比では0.034円安い101.212円で取引を終えました。
≪2016年08月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・円 :「ブル」 売り41% 買い59%
英ポンド・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
豪ドル・円 :「ブル」 売り13% 買い87%
NZドル・円 :「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り59% 買い41%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 外貨準備高 7月
09:00 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 6月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 6月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 6月
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 6月
15:45 FRF 貿易収支 6月
15:45 FRF 経常収支 6月
21:30 USD 貿易収支 6月
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 7月
21:30 USD 失業率 7月
21:30 CAD 貿易収支 6月
21:30 CAD 新規雇用者数 7月
21:30 CAD 失業率 7月
23:00 CAD Ivey購買部協会指数 7月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、本日発表される7月雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードの展開となりました。市場予想によると景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数は前月比18万人増となることが見込まれていますが、6月は28万7000人増加していたため、米経済は停滞気味で6月の雇用拡大ペースは持続しないとみられています。雇用統計の結果が市場の予想通りになった場合、ドル売りの流れになることが予想されるため、ポジション調整に注意をして取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 100.00-101.80
ユーロ・円 111.00-114.00
ポンド・円 129.00-135.50