リスク回避のドル売り強まる!
昨日のドル円は、102.409円で取引を開始した後、東京市場において日経平均株価の190円近い下落を嫌気して102.23円近辺まで下げましたが、仲値に向けたドル買いが入り下値が切り上がりました。麻生太郎副総理兼財務・金融相が「為替市場は神経質な動きをみせている」「金融為替市場は安定がよく、きちんと見守る」「為替の振幅が激しいことは経済にあまりよくない」などと発言すると日通し高値となる102.82円近辺まで上昇しました。その後は反動が出て伸び悩む展開となるなか、日経平均株価の戻りが鈍く、引けにかけて240円超下げるとともにリスク回避目的のドル売りから102.01円近辺まで下落しました。欧米市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が下落したことを背景にリスク回避の売りが先行し目先のストップロスを巻き込みながら101.46円近辺まで値を下げました。一巡後は101.80円台まで下げ渋る場面が見られたものの戻りは限定的となりました。その後対資源国通貨を中心にドル安が進むと再び下値を模索する展開となり、NYダウ平均が150ドル超下落し、日経平均先物が350円下げるとドル円は日通し安値となる100.67円近辺まで売り込まれました。その後も安値圏での推移は継続し、前日比では1.532円安い100.883円で取引を終えました。
≪2016年08月2日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
ユーロ・円 :「ブル」 売り44% 買い56%
英ポンド・円 :「ブル」 売り37% 買い63%
豪ドル・円 :「ブル」 売り11% 買い89%
NZドル・円 :「ブル」 売り13% 買い87%
ユーロ・ドル :「スクエア」 売り50% 買い50%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨
16:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
16:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
18:00 EUR 小売売上高[前月比] 6月
18:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 6月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 7月
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 7月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、米国株が軟調に推移したことや日本の経済対策の効果に対する懐疑的な見方からリスク回避の円買いの流れとなりました。これを受け本日のドル円も上値の重い下値模索の展開が予想されるため、株安が継続するなら100円割れも視野に入るためポジション管理に注意して取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 99.00-101.50
ユーロ・円 112.00-114.0
ポンド・円 131.00-137.00