米景気!本格回復となるか!?
昨日のドル円は、先週末の米11月雇用統計の好結果を受け、先週金曜日にドル円は一時90.769円まで上昇したことの反動から90円台を割り込むと、その後は、バーナンキFRB議長の講演を控えてFRBの金融政策スタンスを見極めようと慎重ムードが広がって89.80円前後でもみ合いが続いた。注目のバーナンキ議長の公演だが、低金利政策の「時間軸」に関してはFOMCは引続き「長期間継続」とし、雇用統計の好結果を背景とした市場の期待があっただけに、幾分失望的と言える内容で、目先の「金融政策」「出口戦略」の動向を窺わせるヒントは何もなく、ドル円はさらに軟調な展開となり、89.502円で引けた。
ユーロ円は序盤、日経平均が一時前週末比+180円超へと上昇するなどリスク選好の拡大によって134円台で推移したものの、欧州時間に入るとドバイ政府が「ドバイ・ワールドの債務返済のために資産を売却する予定はない。ドバイ・ワールドは一部の海外資産売却を迫られる可能性がある」との見解を示したことで、ドバイ株式市場が下げ幅を拡大したことを背景に、NYダウ先物や金・原油相場も軟調となったことからリスク回避姿勢が強まり、132.371円まで下押し、132.665円で取引を終えた。
さて本日のドル円だが、米雇用統計はここ2ヶ月ほどの結果が上方修正されており、米労働市場の回復基調が米景気回復を裏付ける内容となっている。さらに本日、オバマ米大統領が追加雇用対策の概要を発表する見通しとなっており、米国の雇用や景気の先行きに対する楽観的な内容となる見方が浮上している。また、今夜は米国債入札も控えており需給悪化を懸念して長期金利が上昇した場合もドル買い材料となる可能性が高くなるだろう。ただ、現状では、米国経済の回復基調との判断を下すのは時期尚早であり、今後予定される小売、個人消費関連指標の変化がみられるかを見極めたい。
ユーロ円は、主だった経済指標の発表もなく、株価や原油・金などの商品価格、ドルなど外部要因に左右される可能性が高そうだ。ただ、前週のECBはユーロ圏の経済成長とインフレ率見通しを上方修正したことが、ユーロを下支えするかもしれない。また、ユーログループ(ユーロ圏財務相会合)のユンカー議長は「ユーロは過大評価されている」と述べるなど財務相レベルではユーロ高に対する懸念が示しており、トリシェECB総裁も「米ドルが強い事が非常に重要だ」と従来通りの姿勢を崩しておらず、ECB当局者がさらにユーロ高に対し、発言のトーンを強めればユーロは大きく下落する可能性も否定できず、下値リスクを警戒しておきたい。
[今週の予想レンジ]
ドル ・円 88.80-91.00
ユーロ・円 130.90-135.70
ポンド・円 145.00-148.20
【今週の主な経済指標】
08:50(日) 経常収支
08:50(日) 貿易収支
08:50(日) マネーストックM2
09:01(英) 英小売連合(BRC)小売売上高調査
09:01(英) 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
09:30(豪) NAB企業景況感指数
09:30(豪) 経常収支
14:00(日) 景気動向指数CI一致
14:00(日) 景気動向指数CI先行
14:00(日) 景気ウォッチャー調査現状
14:00(日) 景気ウォッチャー調査先行
16:45(仏) 財政収支
18:30(英) 製造業生産
18:30(英) 鉱工業生産
20:00(独) 鉱工業生産
22:15(加) 住宅着工件数
23:00(加) 政策金利発表
≪2009年12月7日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
米雇用統計を機に市場では米経済回復への期待感が高まっており、FRB(米連邦準備制度理事会)の
出口戦略が早まるのでは?との思惑もあって本日も「ブル」優勢。米雇用市場が本格的な回復期に
入ったかどうかは依然として不透明ではあるものの、今回のポジティブサプライズはの余韻は少な
くとも数日間は続く可能性が高いとみれる。また日本の政府と日銀が「デフレ」と「急激な円高」
を回避するという姿勢で臨み、ドバイショックが新たな局面を迎える等の悪いニュースが出てこな
ければ、大幅な下落は考えにくくなりそうだ。
ポンド円は「ブル」
ドバイ・ショックの影響が薄れつつある中、参加者はリスク選好期待から依然「強気」のスタンス
だ。しかし、英国の景気回復の遅れや財政悪化懸念、英中銀のハト派的スタンスや通貨安容認姿勢
などポンドの売り材料に再び焦点が当たる可能性が高いだろう。今週木曜日の英中銀金融政策委員
会では資産買い入れプログラムの規模拡大や準備預金金利の引き下げなど追加金融緩和の可能性も
残っており、ポンドを買いづらい局面が続くとみる。対円もドバイ・ショック以降、約10円近く急
騰していることもあり、買い疲れ感が漂っていることから、バイアスは弱気となろうか
豪ドル円は「ブル」
バーナンキFRB議長の講演で、米国の利上げ開始にはまだ不透明要因も多く残す形となり、早い段
階で金利差縮小はないとみて、参加者は「ブル」となった。本日の豪ドル円だが、豪経済の回復は
先進国で最も顕著であり、豪準備銀行は利上げを継続するとみられていることから、本日も「強気」
の参加者が増えそうだ。しかし、金相場がこれまでの上昇テンポが速すぎたことから調整が入るこ
とが考えられ、商品相場の動向には警戒しておきたい。
ユーロ円は序盤、日経平均が一時前週末比+180円超へと上昇するなどリスク選好の拡大によって134円台で推移したものの、欧州時間に入るとドバイ政府が「ドバイ・ワールドの債務返済のために資産を売却する予定はない。ドバイ・ワールドは一部の海外資産売却を迫られる可能性がある」との見解を示したことで、ドバイ株式市場が下げ幅を拡大したことを背景に、NYダウ先物や金・原油相場も軟調となったことからリスク回避姿勢が強まり、132.371円まで下押し、132.665円で取引を終えた。
さて本日のドル円だが、米雇用統計はここ2ヶ月ほどの結果が上方修正されており、米労働市場の回復基調が米景気回復を裏付ける内容となっている。さらに本日、オバマ米大統領が追加雇用対策の概要を発表する見通しとなっており、米国の雇用や景気の先行きに対する楽観的な内容となる見方が浮上している。また、今夜は米国債入札も控えており需給悪化を懸念して長期金利が上昇した場合もドル買い材料となる可能性が高くなるだろう。ただ、現状では、米国経済の回復基調との判断を下すのは時期尚早であり、今後予定される小売、個人消費関連指標の変化がみられるかを見極めたい。
ユーロ円は、主だった経済指標の発表もなく、株価や原油・金などの商品価格、ドルなど外部要因に左右される可能性が高そうだ。ただ、前週のECBはユーロ圏の経済成長とインフレ率見通しを上方修正したことが、ユーロを下支えするかもしれない。また、ユーログループ(ユーロ圏財務相会合)のユンカー議長は「ユーロは過大評価されている」と述べるなど財務相レベルではユーロ高に対する懸念が示しており、トリシェECB総裁も「米ドルが強い事が非常に重要だ」と従来通りの姿勢を崩しておらず、ECB当局者がさらにユーロ高に対し、発言のトーンを強めればユーロは大きく下落する可能性も否定できず、下値リスクを警戒しておきたい。
[今週の予想レンジ]
ドル ・円 88.80-91.00
ユーロ・円 130.90-135.70
ポンド・円 145.00-148.20
【今週の主な経済指標】
08:50(日) 経常収支
08:50(日) 貿易収支
08:50(日) マネーストックM2
09:01(英) 英小売連合(BRC)小売売上高調査
09:01(英) 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
09:30(豪) NAB企業景況感指数
09:30(豪) 経常収支
14:00(日) 景気動向指数CI一致
14:00(日) 景気動向指数CI先行
14:00(日) 景気ウォッチャー調査現状
14:00(日) 景気ウォッチャー調査先行
16:45(仏) 財政収支
18:30(英) 製造業生産
18:30(英) 鉱工業生産
20:00(独) 鉱工業生産
22:15(加) 住宅着工件数
23:00(加) 政策金利発表
≪2009年12月7日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
米雇用統計を機に市場では米経済回復への期待感が高まっており、FRB(米連邦準備制度理事会)の
出口戦略が早まるのでは?との思惑もあって本日も「ブル」優勢。米雇用市場が本格的な回復期に
入ったかどうかは依然として不透明ではあるものの、今回のポジティブサプライズはの余韻は少な
くとも数日間は続く可能性が高いとみれる。また日本の政府と日銀が「デフレ」と「急激な円高」
を回避するという姿勢で臨み、ドバイショックが新たな局面を迎える等の悪いニュースが出てこな
ければ、大幅な下落は考えにくくなりそうだ。
ポンド円は「ブル」
ドバイ・ショックの影響が薄れつつある中、参加者はリスク選好期待から依然「強気」のスタンス
だ。しかし、英国の景気回復の遅れや財政悪化懸念、英中銀のハト派的スタンスや通貨安容認姿勢
などポンドの売り材料に再び焦点が当たる可能性が高いだろう。今週木曜日の英中銀金融政策委員
会では資産買い入れプログラムの規模拡大や準備預金金利の引き下げなど追加金融緩和の可能性も
残っており、ポンドを買いづらい局面が続くとみる。対円もドバイ・ショック以降、約10円近く急
騰していることもあり、買い疲れ感が漂っていることから、バイアスは弱気となろうか
豪ドル円は「ブル」
バーナンキFRB議長の講演で、米国の利上げ開始にはまだ不透明要因も多く残す形となり、早い段
階で金利差縮小はないとみて、参加者は「ブル」となった。本日の豪ドル円だが、豪経済の回復は
先進国で最も顕著であり、豪準備銀行は利上げを継続するとみられていることから、本日も「強気」
の参加者が増えそうだ。しかし、金相場がこれまでの上昇テンポが速すぎたことから調整が入るこ
とが考えられ、商品相場の動向には警戒しておきたい。