ドル円は株安や米長期金利安で上値の重しとなる!
昨日のドル円は、東京市場で日経平均株価が一時150円超安となったほか、中国株式の上海総合指数も軟調に推移したことで、相場の重しとなり124円を挟んでもみ合いが続きました。午後には、日経平均株価が下げ幅を縮めたことでややドル買い地合いとなったものの、総じて方向感の乏しい展開が続きました。欧州市場では、時間外のダウ先物や日経平均先物の上昇に伴うドル買いが強まり124.20円近辺まで小幅に上昇しました。NY市場では、7月米ISM製造業景気指数が予想を下回る結果となったことで、米長期金利の低下とともに売りが優勢となり124円を割りました。ただ、売り一巡後は、新規材料難のため124円手前でもみ合いが続き、前日比では0.083円高い123.985円で取引を終えました。
≪2015年08月3日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り37% 買い63%
ユーロ・円 :「ベア」 売り59% 買い41%
英ポンド・円 :「ブル」 売り48% 買い52%
豪ドル・円 :「ブル」 売り13% 買い87%
NZドル・円 :「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り57% 買い43%
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 貿易収支 6月
10:30 AUD 小売売上高[前月比] 6月
10:30 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 6月
13:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表グラフのマーク
15:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 7月
17:30 GBP 建設業購買担当者景気指数(PMI) 7月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 6月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 6月
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 6月
- 今日のトレードポイント -
ドル円は、中国、米国を中心とした株安やコモディティ安、米長期金利安が続いており上値の重しとなっています。今週は金曜日の米雇用統計が控えており、雇用者数の増加ペース加速や平均賃金の上昇が確認できるかで、FRBの利上げのタイミングが左右されるため、状況を見極めるまでは積極的に上値を狙う動きは難しそうです。また金曜日には、日銀決定会合と黒田総裁定例記者会見が予定されており、米雇用統計に向けて一方向のドル高円安が進行する場合には、円安牽制への警戒感から短期的なドル売りとなるかもしれません。米雇用統計までは、方向感がつかめないため株価や米長期金利の動向を眺めながら、基本的には逆張りスタンスで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 122.00-124.50
ユーロ・円 134.50-137.50
ポンド・円 191.00-194.00