ドル円は米国の弱い雇用コストでドル安!
先週金曜日のドル円は、東京市場で月末を迎えた国内輸出企業の円買い・ドル売りが強まり124円台で軟調に推移しました。その後は日経平均株価が堅調に推移しましたが、124円を挟んでもみ合いとなりました。欧州市場では、対ポンド中心にドル買いが強まりドル円もじわりと値を切り上げました。また一部報道にて「日銀は依然として緩やかな円安は日本経済にプラスになると考えている」との内容がドル買いを誘い124.20円近辺まで上昇しました。NY市場では、4-6月期米雇用コスト指数が予想を大きく下回る結果となったことを嫌気して、米10年債利回りの急低下とともに123.60円近辺まで急落しました。その後は、値を急激に下げた反動からドルの買戻しの動きが強まったほか、シカゴ購買部協会景気指数が予想を上回ったため、123.90円近辺まで反発しました。ただ、7月米ミシガン大消費者態度指数は、予想を下回る結果となり、124円手前で失速しました。引けにかけては、NYダウや米10年債利回りがマイナスとなり124円手前でもみ合いが続き、前日比では0.240円安い123.902円で取引を終えました。
≪2015年07月31日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り39% 買い61%
ユーロ・円 :「ベア」 売り69% 買い31%
英ポンド・円 :「ベア」 売り53% 買い47%
豪ドル・円 :「ブル」 売り17% 買い83%
NZドル・円 :「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り57% 買い43%
【今日の主な経済指標】
16:50 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
16:55 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
17:30 GBP 製造業購買担当者景気指数(PMI) 7月
21:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 6月
21:30 USD 個人所得[前月比] 6月
21:30 USD 個人消費支出
23:00 USD 建設支出[前月比] 6月
23:00 USD ISM製造業景況指数 7月
- 今日のトレードポイント -
今週は、重要なイベントが数多く控えており、特に金曜日に発表される米雇用統計に注目が集まっています。先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明では、米経済と雇用市場は引き続き力強さを増しているとの認識を示し、9月会合での利上げ開始へ可能性を残しているため、結果次第では相場が大きく変動する可能性があります。なおその他では、日銀や豪中銀(RBA)政策金利発表、英中銀(BOE)政策金利発表などが控えており、予想は据え置きとなっていますが、今後の金融政策に対する新たな材料が提示される可能性もあるため注目しておきたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 122.00-124.50
ユーロ・円 134.50-137.50
ポンド・円 191.00-194.00