FXレポート

ギリシャのデフォルト懸念でドル円弱含む展開!

先週金曜日のドル円は、東京市場午前では、日経平均株価が80円超安と軟調に推移し123円を挟んでもみ合いとなりました。午後では、日経平均株価がプラス圏に持ち直したことで123.10円近辺でじわりと値を上げました。欧州市場では、ユーロ絡みの取引が中心となりドル円は、新規材料難から123.10円前後で動意を欠きました。その後は、低調な豪・中国経済指標の結果をきっかけとしたアジア時間からのリスク回避の流れが継続したほか、週末を控えたポジション調整に伴う売りが出て、じりじりと値を切り下げて122.80円前後で推移しました。NY市場は、米国の独立記念日の振替休日で商いは薄く、また欧州連合(EU)が求める緊縮財政の是非を問うギリシャ国民投票への警戒感から売りが強まり、全体的な相場の重しとなりました。前日比では0.418円安い122.641円で取引を終えました。

≪2015年07月03日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り36% 買い64%
ユーロ・円  :「ベア」 売り56% 買い44%
英ポンド・円 :「ブル」 売り46%  買い54%
豪ドル・円  :「ブル」 売り16%  買い88%
NZドル・円   :「ブル」 売り 7% 買い93%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り59% 買い41%

【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 5月
16:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 6月
23:00 CAD Ivey購買部協会指数 6月
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 6月
23:00 USD 米労働市場情勢指数(LMCI) 6月

- 今日のトレードポイント -
先週の米雇用統計が予想より弱い結果となり、一部の早期利上げ期待が後退したものの、市場では9月に利上げ開始というメインシナリオはまだ根強い為、122円台ではドル買い意欲が強く底堅く下値は限定的となっています。ただ、ギリシャ支援交渉などに対する不透明感は根強く上値の重しとなっています。今週の注目イベントとしては、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨やイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演も控えています。また、連日で乱高下が続いている上海総合指数の動向にも注目して取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円      122.00-124.00
ユーロ・円 133.00-139.00
ポンド・円  190.00-193.00

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