FXレポート

イエレンFRB議長の発言でドル上昇!

先週金曜日のドル円は、121.026円で取引を開始した後、東京市場午前においてポジション調整の売りに押され121円を割る展開となりました。午後に入り日銀が金融政策の現状維持を発表し市場の予想通りの結果となったものの、円買いドル売りの流れとなり120.71円近辺まで値を下げました。欧米市場では、全般ドル売りが強まった影響から120.64円近辺まで売りが先行したものの、下サイドでは本邦勢を中心に買い意欲が高まりをみせているため一巡後は徐々に下値を切り上げる展開となりました。4月米消費者物価コア指数(CPI)が前月比で市場予想を上回ったことが伝わると米10年債利回りの急上昇とともに買いが加速し121.56円近辺まで上値を伸ばしました。買い一巡後は利益確定の売りに押されるも下値は限定的でした。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で「年内何れかの時期に利上げを行うことが適切」と述べたことに対してドル買いで反応し、CME日経平均先物が堅調に推移したことも支えとなり日通し高値となる121.565円まで上昇しました。引けにかけても高値圏での推移は継続し、前日比では0.465円高い121.521円で取引を終えました。

≪2015年05月22日クローズ時点≫
ドル・円    :「ベア」 売り63% 買い37%
ユーロ・円  :「スクエア」 売り50% 買い50%
英ポンド・円 :「ベア」 売り57%  買い43%
豪ドル・円  :「ブル」 売り21%  買い79%
NZドル・円  :「ブル」 売り 9% 買い91%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り52% 買い48%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース)4月   
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 4月

- 今日のトレードポイント -
先週、FRBは年内に利上げをするとの見方を従来以上に明確に示しました。以前から利上げ実施には個人消費を初めとする米経済指標が強い結果を示すことが必要とされてきました。イエレンFRB議長は、今後米経済指標が改善に進むことに対して強い自信を持っていると思われます。これを受け来週のドル円は122円を突破することに期待が持てます。懸念材料としては、米経済指標が弱い結果となれば一時的にドル売りに傾斜することが予想され、特に29日の1-3月期米GDP改定値はマイナス成長への大幅な下方修正が予想されているため注意が必要ですが、下値では本邦長期資金などの買いが観測されていることもあり下値は限定的になると思われます。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    120.80-122.00
ユーロ・円 132.00-136.00
ポンド・円 185.50-191.00

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