日米金利差縮小を見越した売りや米長期金利低下を受け軟調な展開に!
昨日のドル円は、119.120円で取引を開始した後、東京市場においてユーロドルや豪ドル米ドルの上昇を契機に円買いドル売りが先行し一時日通し安値となる118.799円まで値を下げました。売りが一巡すると買い戻しが進むなか「大手英銀の買いが観測された」との指摘や、一時120円超下落した日経平均株価が持ち直したことも支援材料となり、119.40円近辺まで上昇しました。欧米市場では、取引当初119.468円と日通し高値をつけた後、米長期金利の低下に伴い日米金利差縮小を見越した売りに押され118.92円近辺まで下押しました。4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が市場予想よりも強く、米長期金利が上昇に転じると119.43円近辺まで買い戻されましたが、日通し高値を上抜けることはできず再び売りが優勢の展開へ。米長期金利が再度低下に転じたことも重しとなり、118.82円近辺まで押し戻されました。引けにかけては119円台を回復し、前日比では0.104円安い119.026円で取引を終えました。
≪2015年04月16日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り23% 買い77%
ユーロ・円 :「ブル」 売り42% 買い58%
英ポンド・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
豪ドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
NZドル・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り73% 買い27%
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 3月
16:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 2月
17:00 EUR 経常収支 2月
17:30 GBP 失業率 3月
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 3月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比] 3月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 3月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 4月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 3月
- 今日のトレードポイント -
米国では寒波の反動増が出るのではと期待されていた3月米小売売上高が弱い結果となったことで、米景気の弱さは寒波の影響だけではないとの不安が高まっています。昨日発表された3月米住宅着工件数や3月米建設許可件数、新規失業保険申請件数は弱い結果となり、最近の米経済指標は芳しくなくドルを買い増す材料にはなっておりません。本日発表される米経済指標は前回よりも強い結果が予想されておりますが、ドルを買い増す材料とはならず、一時的なドル買いに留まると思われます。本日は118円台後半から119円台半ばでの値動きが予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 118.50-119.60
ユーロ・円 126.00-130.00
ポンド・円 175.00-180.00