ドル全面安の展開! 材料待ち相場で週明けはなおも不透明
先週金曜のドル円は序盤、新規材料難と予定されている日米首脳会談を背景に様子見ムードで膠着、90.20円を挟む売買が交錯する展開が続いたが、クロス円の買い戻しの動きから連れ高となり、高値90.415円まで値を上げた。その後、人民元切り上げの思惑が浮上すると、ドル円は軟調な動きとなり90円割れを示現。NY時間に発表された9月米貿易収支は、結果:-365億ドル(前回:-308億ドル)と予想(-318億ドル)を上回る赤字幅拡大となったことや、その後発表された米ミシガン大学消費者信頼感指数も、結果:66.0と市場予想の71.0を下回ったことを受け、89.456円まで下落、そのまま安値圏内で推移して、結局89.670円で取引を終えた。
ユーロ円は、もみ合って始まったが上海総合指数が下げ幅を狭めたことでまとまったユーロ買いが入ると、高値となる134.452円をつけた。ロンドン時間には、ユーロ圏第3四半期GDPは、前期比で0.4%(予想:0.5、前回:-0.2%)、前年比で-4.1%(予想:-3.9、前回-4.8)と予想水準にはいたらず、独第3四半期GDPも予想とほぼかわらずと、既に折込済みで売り込まれた。NY時間に入っても米経済指標の影響から円高が進行し、一時132.855円まで下落。その後買戻しが入り、結局引けは133.672円となった。
ポンド円は、ドイツ系・アジア系中銀のまとまった買いが観測されたこともあり、高値150.460円まで上昇したが、その後は円買いに引きづられる格好で徐々に値を下げ、安値148.961円をつけた。その後は一進一退で、引けは149.592円とやや戻すなど、押し目買いのタイミングはむずかしいようだ。尚、堅調の背景には、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とイベリア・スペイン航空との経営統合合意がある模様。英経済にプラスと取られ支持となっているようだ。
今週の相場だが、先週末も依然として明確な方向感を示せず取引を終えた。週末を前に米中首脳会談も控え、マーケットの取引は抑えられたようだ。
米雇用統計の悪化からはFRBによる出口戦略まだ先になるだろうとの公算が大きくなった。まだ超低金利政策は継続との見方が根強く、時折テクニカルの急反発も見られるだろうが、基本的な地合いはドル安と見る向きが強いことを意識したい。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 88.900- 90.200
ユーロ・円 131.000-134.500
ポンド・円 145.900-151.400
【本日の主な経済指標】
11/16(月)
08:50 日)四半期実質国内総生産
09:00 英)ライトムーブ住宅価格
22:30 米)ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:30 米)小売売上高
22:30 加)製造業出荷
24:00 米)企業在庫
11/17(火)
08:50 日)第三次産業活動指数
17:15 ス)実質小売売上高
18:30 英)小売物価指数
18:30 英)小売物価指数
18:30 英)消費者物価指数
19:00 欧)貿易収支
22:30 米)卸売物価指数
23:00 米)対米証券投資
23:15 米)設備稼働率
23:15 米)鉱工業生産
27:00 米)NAHB住宅市場指数
11/18(水)
09:00 豪)ウエストパック景気先行指数
18:00 欧)経常収支
18:00 南ア)小売売上高
18:30 英)英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
19:00 欧)建設支出
19:00 欧)建設支出
21:00 米)MBA住宅ローン申請指数
21:00 加)消費者物価指数
22:30 米)建設許可件数
22:30 米)住宅着工件数
22:30 米)消費者物価指数
11/19(木)
13:30 日)全産業活動指数
14:00 日)景気一致指数(CI)
16:15 ス)貿易収支
18:30 英)マネーサプライM4速報値
18:30 英)小売売上高指数
22:30 米)新規失業保険申請件数
22:30 加)景気先行指数
22:30 加)卸売売上高
22:30 加)対カナダ証券投資額
22:30 日)日銀・金融政策決定会合(1日目)
24:00 米)フィラデルフィア連銀製造業景気指数
24:00 米)景気先行指標総合指数
11/20(金)
16:00 独)生産者物価指数(PPI)
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年11月13日クローズ時点≫
ドル・円 : 「ブル」
ユーロ・円 : 「ブル」
ユーロ・ドル : 「ベア」
英ポンド・円 : 「ブル」
豪ドル・円 : 「ブル」
NZドル・円 : 「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
安値圏で推移したドルには買いが継続して入りブル。下値では機関投資家の買いも散見されている。
16日の米小売売上高はプラスが予想されるが、期待以上の結果であれば、米経済の強さを評価した
買いとなることも十分に在り得る。先週からレンジ相場が継続しており、動意を取り戻すことに期
待したい。
ユーロ・円は「ブル」
独・仏・ユーロ圏の第3四半期GDPサプライズがなかったこともあり、足元の欧州経済は依然占いづ
らい。ユーロドルでは、ユーロのロングが膨らんでおり、先行き積極的に買い進めるのかには慎重
な判断を要する。今後を見極めるという観点から今週の指標・値動きには注目したい。
ポンド・円は「ブル」
円高が進行しことで継続に買いが入りブル。クロス円は売られても結果的に買い戻される地合い。
英紙タイムズによると、韓国のSWF(ソブリンファンド)がHSBCの本社ビルを買収するとの情報もあり、
ポンドに買いの材料となるか判断が分かれるところだ。今週も難しい判断を迫られそうだ。
ユーロ円は、もみ合って始まったが上海総合指数が下げ幅を狭めたことでまとまったユーロ買いが入ると、高値となる134.452円をつけた。ロンドン時間には、ユーロ圏第3四半期GDPは、前期比で0.4%(予想:0.5、前回:-0.2%)、前年比で-4.1%(予想:-3.9、前回-4.8)と予想水準にはいたらず、独第3四半期GDPも予想とほぼかわらずと、既に折込済みで売り込まれた。NY時間に入っても米経済指標の影響から円高が進行し、一時132.855円まで下落。その後買戻しが入り、結局引けは133.672円となった。
ポンド円は、ドイツ系・アジア系中銀のまとまった買いが観測されたこともあり、高値150.460円まで上昇したが、その後は円買いに引きづられる格好で徐々に値を下げ、安値148.961円をつけた。その後は一進一退で、引けは149.592円とやや戻すなど、押し目買いのタイミングはむずかしいようだ。尚、堅調の背景には、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とイベリア・スペイン航空との経営統合合意がある模様。英経済にプラスと取られ支持となっているようだ。
今週の相場だが、先週末も依然として明確な方向感を示せず取引を終えた。週末を前に米中首脳会談も控え、マーケットの取引は抑えられたようだ。
米雇用統計の悪化からはFRBによる出口戦略まだ先になるだろうとの公算が大きくなった。まだ超低金利政策は継続との見方が根強く、時折テクニカルの急反発も見られるだろうが、基本的な地合いはドル安と見る向きが強いことを意識したい。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 88.900- 90.200
ユーロ・円 131.000-134.500
ポンド・円 145.900-151.400
【本日の主な経済指標】
11/16(月)
08:50 日)四半期実質国内総生産
09:00 英)ライトムーブ住宅価格
22:30 米)ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:30 米)小売売上高
22:30 加)製造業出荷
24:00 米)企業在庫
11/17(火)
08:50 日)第三次産業活動指数
17:15 ス)実質小売売上高
18:30 英)小売物価指数
18:30 英)小売物価指数
18:30 英)消費者物価指数
19:00 欧)貿易収支
22:30 米)卸売物価指数
23:00 米)対米証券投資
23:15 米)設備稼働率
23:15 米)鉱工業生産
27:00 米)NAHB住宅市場指数
11/18(水)
09:00 豪)ウエストパック景気先行指数
18:00 欧)経常収支
18:00 南ア)小売売上高
18:30 英)英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
19:00 欧)建設支出
19:00 欧)建設支出
21:00 米)MBA住宅ローン申請指数
21:00 加)消費者物価指数
22:30 米)建設許可件数
22:30 米)住宅着工件数
22:30 米)消費者物価指数
11/19(木)
13:30 日)全産業活動指数
14:00 日)景気一致指数(CI)
16:15 ス)貿易収支
18:30 英)マネーサプライM4速報値
18:30 英)小売売上高指数
22:30 米)新規失業保険申請件数
22:30 加)景気先行指数
22:30 加)卸売売上高
22:30 加)対カナダ証券投資額
22:30 日)日銀・金融政策決定会合(1日目)
24:00 米)フィラデルフィア連銀製造業景気指数
24:00 米)景気先行指標総合指数
11/20(金)
16:00 独)生産者物価指数(PPI)
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年11月13日クローズ時点≫
ドル・円 : 「ブル」
ユーロ・円 : 「ブル」
ユーロ・ドル : 「ベア」
英ポンド・円 : 「ブル」
豪ドル・円 : 「ブル」
NZドル・円 : 「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル・円は「ブル」
安値圏で推移したドルには買いが継続して入りブル。下値では機関投資家の買いも散見されている。
16日の米小売売上高はプラスが予想されるが、期待以上の結果であれば、米経済の強さを評価した
買いとなることも十分に在り得る。先週からレンジ相場が継続しており、動意を取り戻すことに期
待したい。
ユーロ・円は「ブル」
独・仏・ユーロ圏の第3四半期GDPサプライズがなかったこともあり、足元の欧州経済は依然占いづ
らい。ユーロドルでは、ユーロのロングが膨らんでおり、先行き積極的に買い進めるのかには慎重
な判断を要する。今後を見極めるという観点から今週の指標・値動きには注目したい。
ポンド・円は「ブル」
円高が進行しことで継続に買いが入りブル。クロス円は売られても結果的に買い戻される地合い。
英紙タイムズによると、韓国のSWF(ソブリンファンド)がHSBCの本社ビルを買収するとの情報もあり、
ポンドに買いの材料となるか判断が分かれるところだ。今週も難しい判断を迫られそうだ。