日米金利差拡大を見越したドル買いが優勢！
昨日のドル円は、東京市場の午前で日経平均が一時160円超下落したことで円買い・ドル売りが先行し114.20円前後での推移となりました。午後では、日経平均株価が一時下げ幅を広げたことを受けてドル売りがさらに強まり一時113円台まで下押ししました。売り一巡後は、徐々に買い戻しが優勢となり再び114.20円付近まで戻しました。欧州市場では、クロス円の下落につられてドル円も上値が重くなり再び113円台まで下押ししました。ただ下値での買い意欲も強く下値は限定的となりました。ＮＹ市場では、米10年債利回りがマイナス圏から上昇に転じ、その後も上昇幅を広げると日米金利差拡大を見越した買いが優勢となり114.50円近辺まで上昇しました。また米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が発表した米労働市場情勢指数（ＬＭＣＩ）の数字が上方修正されたほか、ＮＹダウも堅調に推移したことで114.80円近辺まで上値を広げました。引けにかけてはもみ合いが続き、前日比では0.233円高い114.829円で取引を終えました。
≪2014年11月10日クローズ時点≫
ドル・円 ：「ブル」 売り38% 買い62%
ユーロ・円 ：「ベア」 売り74% 買い26%
英ポンド・円 ：「ベア」 売り55% 買い45%
豪ドル・円 ：「ブル」 売り26% 買い74%
NZドル・円 ：「ブル」 売り40% 買い60%
ユーロ・ドル ：「ベア」 売り61% 買い39%
【今日の主な経済指標】
9:30 AUD 四半期住宅価格指数
15:00 JPY 景気ウオッチャー調査
- 今日のトレードポイント -
ドル円は、日米の金融政策の方向性の違いや、株高・リスク選好の流れのほか、日本の貿易収支の悪化などを背景にドル高・円安地合いが続くと予想されます。なお先週の米雇用統計をこなし材料出尽くし感から利益確定のポジション調整売りも考えられます。そのため高値警戒感からドル買いが一服することもありますが、下値での買い意欲もあることから下値のレンジを確認しながら押し目買いで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 113.50-116.00
ユーロ・円 141.50-143.50
ポンド・円 181.00-183.00
