リスク回避のドル売りを受けドル円は続落!
昨日のドル円は、108.241円で取引を開始した後、東京市場午前の仲値前後では本邦輸出企業のドル売りが重しとなったほか、日経平均株価が一時上げ幅を縮めたことで次第に上値が切り下がりました。108円を割り込むと底堅さも見られましたが、株高以外にドル円に特段の買い材料はなく、午後の取引では終盤まで108円近辺での小動きが続きました。欧米市場では時間外のNYダウ先物やナイトセッションの日経平均先物が軟調に推移したことを受けリスク回避のドル売りが先行しました。9月米住宅販売保留指数が市場予想を下回ったことや米10年債利回りの低下もドル売りを促し、1時30分過ぎには107.60円近辺まで下落しました。市場では「米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にポジション調整の売りが出たようだ」との指摘もありました。米長期金利の低下が一服すると、安く始まったNYダウが持ち直したこともあり、107.78円付近まで買い戻され、前日比では0.365円安い107.771円で取引を終えました。
≪2014年10月27日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り32% 買い68%
ユーロ・円 :「ベア」 売り52% 買い48%
英ポンド・円 :「ブル」 売り41% 買い59%
豪ドル・円 :「ブル」 売り16% 買い84%
NZドル・円 :「ブル」 売り19% 買い81%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り62% 買い38%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 大型小売店(既存店)販売額[前年同月比] 9月
16:00 DEM 輸入物価指数[前年同月比] 9月
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 9月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 9月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 8月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 8月
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 10月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 10月
- 今日のトレードポイント -
世界的な景気減速懸念が払拭されてはいない状況下にあり投資家のリスク回避志向が強まっています。また、エボラ出血熱の感染拡大が世界経済に影響を及ぼす懸念もあるためドルを買う材料に欠けます。日本時間30日の3:00に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表されますが、この結果が出るまでは様子見ムードが予想され107円台後半から108円前半での取引が予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 107.50-108.40
ユーロ・円 135.80-138.00
ポンド・円 172.20-175.20