ドル円は押し目買いや買い戻しが入るも、中東情勢は依然不透明感が残る!!
先週金曜日のドル円は、101.177円で取引を開始した後、イスラエル軍のガザ侵攻や、ウクライナでのマレーシア航空機墜落がリスク回避の動きを誘い、東京市場午前の取引では101.08円近辺まで下落しました。その後は押し目買いや買い戻しが入り101.40円前後まで上値を切り上げるも、買い一巡後は、上値の重い展開となり101.33円を挟んだ値動きとなりました。欧州市場では、ポンドやユーロ絡みの取引が中心となるなか、ナイトセッションの日経平均先物や米長期金利の上昇に伴い101.45円近辺までじりじりと上値を切り上げる場面も見られましたが、NY勢が参入するとリスク回避の巻き戻しで上昇していた米長期金利が失速すると101.27円前後まで押し戻されました。その後は、NYダウ平均が100ドル超上昇したことをながめ、円売りドル買いが出た半面、ウクライナや中東情勢をめぐる不透明感を背景に上値も限られる展開となりました。なお、オバマ米大統領は「マレーシア航空機は反政府派のエリアから発射されたミサイルで撃墜された」「ウクライナ問題について米国の軍事的役割はない」と述べたものの目立った反応は見られませんでした。前日比では0.200円高い101.336円で取引を終えました。
≪2014年7月18日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り16% 買い84%
ユーロ・円 :「ブル」 売り34% 買い66%
英ポンド・円 :「ブル」 売り42% 買い58%
豪ドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
NZドル・円 :「ブル」 売り22% 買い78%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り40% 買い60%
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 7月 0.1%
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 6月 -0.2% 0.0%
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 6月 3.7% 3.6%
- 今日のトレードポイント -
先週は、ウクライナや中東情勢の緊張感が高まり、ドル円は101円割れが目前に迫りました。今後の緊迫度合いを見極めたいとの思惑もあるため、押し目買いや買戻し以外には積極的にドルを買い増す展開は予想し難いと思われます。ドル円が102円台を突破するには米経済指標が市場予想を上回る好結果が続くことが必要であるため、上値は7月8日の高値101.88円くらいを想定しておきたいです。
仮に、軍事行動などのニュースが流れれば、5月21日の安値100.81円、2月4日の安値100.75円まで一気に下押すことを予測し、さらに下落した場合には100円台前半を視野に入れておきたいです。今週は米国やロシアの動向から目が離せません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 100.00-101.60
ユーロ・円 135.00-139.00
ポンド・円 171.00-176.50