FXレポート

週末に米雇用統計を控え、ISM製造業景況指数の結果に注目か!?

金曜日のドル円は、月末・期末にあたり国内輸出企業による外貨売り円買いが優勢の展開となり、東京市場にかけて76.50円付近まで緩やかに軟化しました。しかし、欧州市場では短期勢からショートカバーが散発的に入り76.95円付近まで反発。NY市場に入ると、米個人消費支出とミシガン大学消費者態度指数がともに予想を上回ったほか、ロンドンフィキシングに絡んだドル買いが優勢になると77.023円まで上昇し77.111円(前日比:+0.315)で取引を終えました。

ユーロ円は、東京市場で本邦実需筋から円買いが入り103.50円付近までじりじりと値を下げる展開になりました。欧州市場では、欧州株式の株安やGlobexのNYダウ先物が下げ幅を拡大したことを背景にリスク回避の動きから103.35円付近まで下押す場面が見られたものの、売り一巡後は買い戻しの展開となり104.10円付近まで上昇。しかし、NY市場ではアテネ入りしているトロイカ調査団が「ギリシャ債務再編は民間部門のヘアカット再考が重要」との認識を示したことで、民間部門の負担増加への不安を強まるとの見方から、リスク回避の動きが強まり103.032円まで大幅に下落しました。引けにかけて、ショートカバーが散発的に入り下げ幅を縮小する場面もありましたが、NYダウが200ドル超下落したこともあり戻りは鈍く前日比-1.079円となる103.250円で取引を終えました。


≪2011年9月30日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り38%  買い62%
ユーロ・円  :「ブル」売り24%  買い76%
ユーロ・ドル :「ブル」売り30% 買い70%
英ポンド・円 :「ブル」売り30% 買い70%
豪ドル・円  :「ブル」売り 7% 買い93%
NZドル・円  :「ブル」売り17% 買い83%

【今日の主な経済指標】
16:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 8月
16:30 CHF SVME購買部協会景気指数 9月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 9月
17:30 GBP 製造業購買担当者景気指数(PMI) 9月
23:00 USD 建設支出[前月比] 8月
23:00 USD ISM製造業景況指数 9月


                           今日のトレードポイント

本日の米経済指標は建設支出、ISM製造業景況指数の発表が控えています。今週末に米雇用統計の発表が予定されていることから、ISM製造業景況指数の結果に伴うリスク許容度の変化に注視したいでしょう。また、ギリシャの財政再建状況の調査をしているトロイカの動向や欧州金融安定ファシリティー(EFSF)に関する要人発言やニュースにも警戒しておきたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.50-78.00  ユーロ・円 102.00-105.00  ポンド・円 118.50-122.00

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