バーナンキFRB議長の発言を受けて円売り優勢!
昨日のドル円は序盤、日経平均株価が小幅反発で始まったことが好感されて円売りが優勢となり、じりじりと値を伸ばす展開となりました。その後、クロス円が伸び悩むとドル円も圧迫され上げ幅を削りましたが、欧州株が比較的底堅く推移したことや、米10年債利回りの上昇を背景に反発し82.996円をマークしました。しかし、全米企業エコノミスト協会(NABE)の会合において、バーナンキFRB議長が「ここ最近の失業率の低下は、かなり緩やかな経済成長のペースと幾分一致していない」「労働市場は正常からは程遠いままだ」「雇用市場に大きな進展をもたらすために金融緩和は必要とされる」との見解を示したことで追加量的緩和に対する期待が高まるとドル売りが強まり急落。ドル売り一巡後はNYダウ上昇に伴うリスク選好の円売りを支えに値を戻し82.873円で取引を終えました。
ユーロ円は「ドイツのメルケル首相とショイブレ財務相が欧州金融安定ファシリティー(EFSF)と欧州安定メカニズム(ESM)の統合への反対姿勢を転換した」との一部報道が好感され上昇基調となりました。買い一服後は値を崩す場面もありましたが、バーナンキFRB議長の発言を受けた対ドルでの急騰に連れ高となり110.701円まで値を伸ばすと、そのまま高値圏を維持し110.690円で取引を終えました。
≪2012年3月26日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り28% 買い72%
ユーロ・円 :「ベア」売り61% 買い39%
ユーロ・ドル :「ベア」売り76% 買い24%
英ポンド・円 :「ブル」売り41% 買い59%
豪ドル・円 :「ブル」売り31% 買い69%
NZドル・円 :「ベア」売り55% 買い45%
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM GFK消費者信頼感調査 4月
15:00 DEM 輸入物価指数[前月比] 2月
15:00 DEM 輸入物価指数[前年同月比] 2月
15:45 FRF 消費者信頼感指数 3月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 1月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 1月
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 3月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 3月
- 今日のトレードポイント-
バーナンキFRB議長の発言を受けてNYダウが大幅上昇したため、日経平均をはじめとした主要国株価が連れ高となれば、リスク選好の動きから上値を試す場面が出てくるかもしれません。また、NYタイムには、ケース・シラー米住宅価格指数、消費者信頼間指数等の注目度の高い指標が控えているため注意が必要です。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 82.40-83.40 ユーロ・円 109.20-111.50 ポンド・円 130.80-133.50