ポジション調整でドル買い進む! 本日は米FOMC発表!
ドル円は、米雇用統計の下振れを背景にドル安が進行した前週末の流れを引き継ぎ、序盤は85.300円付近で取引されていたが、10日に開催予定となる米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容を見極めたいとの思惑から積極的な売買は手控えられた。しかし欧州時間にかけてはポジション調整や欧州株の大幅高によるリスク選好度の回復がドル買いを牽引、NY勢参入後は米追加金融緩和観測を背景にドル売りポジションを解消する動きとなり85.947円まで上昇した。引けは85.933円と雇用統計直後の下げを埋める格好となった。
ユーロ円は、相場に影響を与えるような新規材料が不足したことから、113.400円付近での狭いレンジで取引されたが、欧州株価が強さを示現するとユーロ買いが加速、高値113.931円まで買われた。しかし114円が抵抗として強く意識されたことや、ゴンザレス・パラモECB専務理事の「スペインの銀行セクターの調整は終わっていない」との発言も重しとなり、序盤の水準まで押し戻された。NY時間入り後はもみ合いとなり、113.660円で取引を終え、方向感を探る展開が続いた。
本日の展開
ドル円だが、前週末の米雇用統計結果から、本日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目度が高まっている。市場では米雇用統計の結果をうけて、追加金融緩和策が実行されるのではといった憶測の高まりから、ドルに対する慎重姿勢は継続しているようだ。FOMCでは住宅ローン担保証券や長期国債追加購入、超低金利政策の長期化などが追加の金融緩和策として検討されるとの見通し。しかし一方では、最近の米金利低下が示すように、既にある程度織り込み済みと見る考え方もでき、イベントが通過するまではどちらにも大きくポジションを傾けづらい状況が続きそうだ。またサンフランシスコ連銀の調査員によると「向こう2年間のうちに新たなリセッションとなる可能性はかなり高い」と書簡で明らかにしていることから、ドルの上値は重いとみることも考えられそうだ。
ユーロは、欧州銀行に対するストレステストが無事通過したことで買戻しが続いていたが、ここにきて値動きは落ち着きを取り戻している。ECBによる債券買い入れプログラムも、先週1週間の買い入れ額は900万ユーロとなり、前週の8100万ユーロと比べ大きく需要は後退、市場は安定の様相を取り戻しつつある印象だ。1週間物預金入札を控えどれだけ資金が吸収できるか、また買い入れが時限的な措置であるプログラムに対し、どのタイミングで終了の判断をくだすのかについても見極めていく必要あるだろう。
[本日予想レンジ]
ドル ・円 84.500- 87.500
ユーロ・円 111.500-115.500
ポンド・円 134.500-138.500
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
08:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査
09:00 SGD 四半期国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率]
10:30 AUD NAB企業景況感指数
14:45 CHF スイスSECO消費者信頼感指数
15:00 DEM 消費者物価指数(CPI、改定値)
15:45 FRF 鉱工業生産指数
21:15 CAD 住宅着工件数
21:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・速報値
21:30 CAD 新築住宅価格指数
23:00 USD 卸売在庫
27:15 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
≪2010年8月9日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
およそ8ヶ月ぶりに85円割れに迫ったものの、その後はドル買いの調整が入り「ブル」。円高進行に
歯止めがかかった格好となってはいるが、依然として市場では円高・ドル安に対する懸念が根強い
と考えられる。本日はFOMCも控えており、リスク回避が加速した場合には85円を割り込む展開も想
定しておく必要がありそうだ。
ポンド円は「ブル」
11日の英中銀四半期インフレ報告発表を前に、ポジションはわずかに「ブル」となっている。英テ
レグラフによると、「欧米景気の低迷により成長率の見通しが下方修正」、「インフレは付加価値
税(VAT)の引き上げの影響もあり、来年も目標である2~3%を上回る」との悲観的な観測が出ている。
低成長と高インフレに対する懸念が高まりつつあることから、イベント通過まではリスク回避的な
動きとなることも予想される。
豪ドル円は「ブル」
取引材料難のため前営業日に引き続き、ポジションは変わらずの「ブル」だ。発表された6月の豪住
宅ローン承認件数は前回(+3.0%)とは対象的に前月比-3.9%、貸出金額が-1.0%下落となった。住宅
バブルの抑制を目的に、G20の中でいち早く利上げを実施してきた効果がでているようで、昨年10月
以降から住宅ローン市場は落ち着きを取り戻しつつあるようだ。先週の豪中銀による安定化報告では
「住宅価格上昇の速度は鈍化」としており、早急な追加利上げ観測は後退してきている。今後の経済
指標次第ではあるが、値動きが弱含む場面もありそうだ。
ユーロ円は、相場に影響を与えるような新規材料が不足したことから、113.400円付近での狭いレンジで取引されたが、欧州株価が強さを示現するとユーロ買いが加速、高値113.931円まで買われた。しかし114円が抵抗として強く意識されたことや、ゴンザレス・パラモECB専務理事の「スペインの銀行セクターの調整は終わっていない」との発言も重しとなり、序盤の水準まで押し戻された。NY時間入り後はもみ合いとなり、113.660円で取引を終え、方向感を探る展開が続いた。
本日の展開
ドル円だが、前週末の米雇用統計結果から、本日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目度が高まっている。市場では米雇用統計の結果をうけて、追加金融緩和策が実行されるのではといった憶測の高まりから、ドルに対する慎重姿勢は継続しているようだ。FOMCでは住宅ローン担保証券や長期国債追加購入、超低金利政策の長期化などが追加の金融緩和策として検討されるとの見通し。しかし一方では、最近の米金利低下が示すように、既にある程度織り込み済みと見る考え方もでき、イベントが通過するまではどちらにも大きくポジションを傾けづらい状況が続きそうだ。またサンフランシスコ連銀の調査員によると「向こう2年間のうちに新たなリセッションとなる可能性はかなり高い」と書簡で明らかにしていることから、ドルの上値は重いとみることも考えられそうだ。
ユーロは、欧州銀行に対するストレステストが無事通過したことで買戻しが続いていたが、ここにきて値動きは落ち着きを取り戻している。ECBによる債券買い入れプログラムも、先週1週間の買い入れ額は900万ユーロとなり、前週の8100万ユーロと比べ大きく需要は後退、市場は安定の様相を取り戻しつつある印象だ。1週間物預金入札を控えどれだけ資金が吸収できるか、また買い入れが時限的な措置であるプログラムに対し、どのタイミングで終了の判断をくだすのかについても見極めていく必要あるだろう。
[本日予想レンジ]
ドル ・円 84.500- 87.500
ユーロ・円 111.500-115.500
ポンド・円 134.500-138.500
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
08:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査
09:00 SGD 四半期国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率]
10:30 AUD NAB企業景況感指数
14:45 CHF スイスSECO消費者信頼感指数
15:00 DEM 消費者物価指数(CPI、改定値)
15:45 FRF 鉱工業生産指数
21:15 CAD 住宅着工件数
21:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・速報値
21:30 CAD 新築住宅価格指数
23:00 USD 卸売在庫
27:15 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
≪2010年8月9日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
およそ8ヶ月ぶりに85円割れに迫ったものの、その後はドル買いの調整が入り「ブル」。円高進行に
歯止めがかかった格好となってはいるが、依然として市場では円高・ドル安に対する懸念が根強い
と考えられる。本日はFOMCも控えており、リスク回避が加速した場合には85円を割り込む展開も想
定しておく必要がありそうだ。
ポンド円は「ブル」
11日の英中銀四半期インフレ報告発表を前に、ポジションはわずかに「ブル」となっている。英テ
レグラフによると、「欧米景気の低迷により成長率の見通しが下方修正」、「インフレは付加価値
税(VAT)の引き上げの影響もあり、来年も目標である2~3%を上回る」との悲観的な観測が出ている。
低成長と高インフレに対する懸念が高まりつつあることから、イベント通過まではリスク回避的な
動きとなることも予想される。
豪ドル円は「ブル」
取引材料難のため前営業日に引き続き、ポジションは変わらずの「ブル」だ。発表された6月の豪住
宅ローン承認件数は前回(+3.0%)とは対象的に前月比-3.9%、貸出金額が-1.0%下落となった。住宅
バブルの抑制を目的に、G20の中でいち早く利上げを実施してきた効果がでているようで、昨年10月
以降から住宅ローン市場は落ち着きを取り戻しつつあるようだ。先週の豪中銀による安定化報告では
「住宅価格上昇の速度は鈍化」としており、早急な追加利上げ観測は後退してきている。今後の経済
指標次第ではあるが、値動きが弱含む場面もありそうだ。