FOMC議事録で米経済の見通しに下方修正!!
昨日のドル円は序盤、NY市場引け後に発表された米半導体大手インテルの好決算を受けリスク選好の円売りが優勢となり、日経平均が前日比200円高で始ったことからドル円は一時89.104円まで上昇した。欧州時間入り後は、米株式市場の動向を窺いたいとの見方から積極的な動きとはならなかったが、米小売売上高(予想:-0.3% 結果:-0.5%)が市場予想よりも弱い内容となったことでドル売り優勢の展開となり、ドル円は一時88.19円付近まで下落した。その後、米株式がプラス圏まで回復したことで88.65円付近まで値を戻したものの、経済の見通しを下方修正する内容となった連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が発表されると米株式が下落。ドルも再び売られる展開となり、88.401円で取引を終えた。
ユーロ円は、米株高を背景にリスク選好の円売りが強まり、序盤に一時113.28円付近まで上昇。その後もアジア株や日経平均がプラス圏で取引を終えるなどリスク選好ムードが維持される中、欧州市場でも113円前半を堅調に推移した。しかし、欧鉱工業生産(予想:1.2% 結果:0.9%)が弱い内容を受けてリスク回避のユーロ売りから、112.50円付近までじりじりと値を崩す展開となり、その後も米貿易収支の弱い内容を材料に下値を切り下げ一時112.021円まで下落した。その後、米株式が持ち直したことでユーロに買いが入り113.22円付近まで戻したが、経済見通しが下方修正されたFOMCの声明文の内容から上値の重い展開となり、112.653円で取引を終えた。
本日の展開
FOMC議事録の弱気な内容を受け株価が軟調に推移すると考えられるため、本日のドル円も序盤は上値の重い展開が予想される。今週は米主要企業の好決算を受けて世界的な株高・リスク選好の流れとなっていたものの、経済成長見通しが下方修正されたことからドル買いを強く推し進めるまでには至っていないようだ。本日も、米卸売物価指数(前回:-0.3% 予測:-0.1%)、米新規失業保険申請件数(前回:45.4万件 予測:44.5万件)、フィラデルフィア連銀製造業景気指数(前回:8.0 予測:10.0)など多数の経済指標が控えており、ネガティブな内容が続く状況となれば、ドル円相場を大きく押し下げる可能性が高いと思われる。その他にも、米金融大手JPモルガン・チェースの決算も注目されており、決算の発表に一喜一憂せずに株価の動向を見極めながら慎重に対応したい。
ユーロ円は、株価上昇に伴いリスク姿勢が強まった場合に買われやすい環境が継続している。先日の米格付け会社ムーディーズによるポルトガル格下げで悪材料出尽くし感が広がっており、欧州の金融不安も後退していることから短期的には上値を試す展開も考えられる。また、来週金曜日公表予定の欧州銀行に対するストレステストの結果に関しては、EU財務相は資本不足の銀行には公的資金を注入するとの見解を示しており、ユーロの上値拡大のサポート材料になるのではないかと思われる。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 87.80-90.50
ユーロ・円 111.50-113.70
ポンド・円 133.70-135.80
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)[前週分]
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)[前週分]
17:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
21:30 CAD 製造業出荷[前月比]
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比]
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比]
21:30 USD 新規失業保険申請件数
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:15 USD 鉱工業生産[前月比]
22:15 USD 設備稼働率
23:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数
≪2010年7月15日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「スクウェア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
NYダウ平均は前日比3.7ドルと小幅プラスで7連騰となり、ポジションは「ブル」優勢。FOMC後に
債券利回りが低下、ドル売り優勢の展開となったが、米主要企業の好決算への期待感から下値は
限定的になっているように思われる。本日も注目される指標発表の予定があるため、結果発表直
後の動きには注意が必要となりそうだ。また、心理的な節目となる89円台に乗せてしっかりキープ
できるかにも注目したい。
ユーロ円は「スクウェア」
上昇トレンドを継続しているが高値警戒感も強く「スクウェア」となった。今週から発表されている
米企業の好決算を背景に上昇余地は広がりを見せており、下落局面では押し目買いも有効な
手段と考えられる。また、バローソ欧州委員長は「欧州の持続的な景気拡大を確信している」と
の強気な発言も聞こえており支援材料となりそうだ。
NZドル円は「ブル」
ポジションは「ブル」。前日、東京時間早朝に発表されたNZ小売売上高指数が下振れとなったが、
世界的な株高連鎖を背景にNZドル円は底堅く推移している。また、29日のNZ準備銀行理事会で
の利上げの可能性も取り沙汰されており、NZ四半期消費者物価(前回:0.4% 予測:0.4%)の結果
次第では、上げ足を早める可能性も高そうだ。
ユーロ円は、米株高を背景にリスク選好の円売りが強まり、序盤に一時113.28円付近まで上昇。その後もアジア株や日経平均がプラス圏で取引を終えるなどリスク選好ムードが維持される中、欧州市場でも113円前半を堅調に推移した。しかし、欧鉱工業生産(予想:1.2% 結果:0.9%)が弱い内容を受けてリスク回避のユーロ売りから、112.50円付近までじりじりと値を崩す展開となり、その後も米貿易収支の弱い内容を材料に下値を切り下げ一時112.021円まで下落した。その後、米株式が持ち直したことでユーロに買いが入り113.22円付近まで戻したが、経済見通しが下方修正されたFOMCの声明文の内容から上値の重い展開となり、112.653円で取引を終えた。
本日の展開
FOMC議事録の弱気な内容を受け株価が軟調に推移すると考えられるため、本日のドル円も序盤は上値の重い展開が予想される。今週は米主要企業の好決算を受けて世界的な株高・リスク選好の流れとなっていたものの、経済成長見通しが下方修正されたことからドル買いを強く推し進めるまでには至っていないようだ。本日も、米卸売物価指数(前回:-0.3% 予測:-0.1%)、米新規失業保険申請件数(前回:45.4万件 予測:44.5万件)、フィラデルフィア連銀製造業景気指数(前回:8.0 予測:10.0)など多数の経済指標が控えており、ネガティブな内容が続く状況となれば、ドル円相場を大きく押し下げる可能性が高いと思われる。その他にも、米金融大手JPモルガン・チェースの決算も注目されており、決算の発表に一喜一憂せずに株価の動向を見極めながら慎重に対応したい。
ユーロ円は、株価上昇に伴いリスク姿勢が強まった場合に買われやすい環境が継続している。先日の米格付け会社ムーディーズによるポルトガル格下げで悪材料出尽くし感が広がっており、欧州の金融不安も後退していることから短期的には上値を試す展開も考えられる。また、来週金曜日公表予定の欧州銀行に対するストレステストの結果に関しては、EU財務相は資本不足の銀行には公的資金を注入するとの見解を示しており、ユーロの上値拡大のサポート材料になるのではないかと思われる。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 87.80-90.50
ユーロ・円 111.50-113.70
ポンド・円 133.70-135.80
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)[前週分]
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)[前週分]
17:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
21:30 CAD 製造業出荷[前月比]
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比]
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比]
21:30 USD 新規失業保険申請件数
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:15 USD 鉱工業生産[前月比]
22:15 USD 設備稼働率
23:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数
≪2010年7月15日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「スクウェア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
NYダウ平均は前日比3.7ドルと小幅プラスで7連騰となり、ポジションは「ブル」優勢。FOMC後に
債券利回りが低下、ドル売り優勢の展開となったが、米主要企業の好決算への期待感から下値は
限定的になっているように思われる。本日も注目される指標発表の予定があるため、結果発表直
後の動きには注意が必要となりそうだ。また、心理的な節目となる89円台に乗せてしっかりキープ
できるかにも注目したい。
ユーロ円は「スクウェア」
上昇トレンドを継続しているが高値警戒感も強く「スクウェア」となった。今週から発表されている
米企業の好決算を背景に上昇余地は広がりを見せており、下落局面では押し目買いも有効な
手段と考えられる。また、バローソ欧州委員長は「欧州の持続的な景気拡大を確信している」と
の強気な発言も聞こえており支援材料となりそうだ。
NZドル円は「ブル」
ポジションは「ブル」。前日、東京時間早朝に発表されたNZ小売売上高指数が下振れとなったが、
世界的な株高連鎖を背景にNZドル円は底堅く推移している。また、29日のNZ準備銀行理事会で
の利上げの可能性も取り沙汰されており、NZ四半期消費者物価(前回:0.4% 予測:0.4%)の結果
次第では、上げ足を早める可能性も高そうだ。