ドル円は伸び悩み。今週のFOMCに注目か!!
先週のドル円は、東京市場で日経平均株価が上げ幅を広げたことを背景に、5月22日につけた年初来高値を上抜け仕掛け的な買いが続き103.920円と約5年ぶりの高値を付けました。ただ、買い一巡後は、日経平均株価の上げ幅が縮小したことや、目先の利益を確定する目的の売りに押されドル円は伸び悩み103.50円近辺まで下押ししました。欧米市場では、一旦は103.70円近辺まで戻したものの、欧州通貨のクロス円の売りが強まったことにつられたほか、米10年債利回りが低下に転じたことが相場の重しとなり、リスク回避の売りが強まったことから102.990円と安値を付けました。引けにかけては週末を前に市場参加者が減少するなか、全般に手掛かり材料難のため103.20円前後の展開となりました。前日比では0.213円安い103.149円で取引を終えました。
≪2013年12月13日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り41% 買い59%
ユーロ・円 :「ベア」売り66% 買い34%
英ポンド・円 :「ブル」売り48% 買い52%
豪ドル・円 :「ブル」売り11% 買い89%
NZドル・円 :「ブル」売り45% 買い55%
ユーロ・ドル :「ベア」売り80% 買い20%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 日銀短観・四半期大企業製造業業況判断 10-12月期
08:50 JPY 日銀短観・四半期大企業製造業先行き 10-12月期
08:50 JPY 日銀短観・四半期大企業全産業設備投資[前年度比] 10-12月期
09:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 12月
17:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 12月
17:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 12月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 12月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 12月
19:00 EUR 貿易収支 10月
22:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・改定値[前期比] 7-9月期
22:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 12月
23:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 10月
23:15 USD 鉱工業生産[前月比] 11月
23:15 USD 設備稼働率 11月
- 今日のトレードポイント -
今週のドル円は、米予算協議が2年間の予算で合意に達し、早ければ18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和縮小が開始される可能性があります。また、「米連邦準備理事会(FRB)は量的緩和縮小開始と同時に、利上げに転じる目安となる失業率の数値基準を6.5%から引き下げてフォワードガイダンス(金融政策見通し説明)を強化する」との思惑も高まっています。米量的緩和縮小が開始された場合、一時的に「リスクオフ」の動きが加速する可能性もありますが、市場ではすでに織り込みずみの展開から株高・円安の地合いとなりそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 102.00-104.00 ユーロ・円 140.50-143.50 ポンド・円 167.50-170.50