レンジ相場の中、今夜FOMCで方向感出せるか!?
ドル円は序盤、本邦が勤労感謝の日によって東京市場休場の為、極めて方向性に乏しい展開となり、88円台後半での往来が続いた。その後、欧州株が上昇するとドル売りの動きも見られたが、米中古住宅販売件数は前月比10.1%上昇の610万件(市場予想は570万件)と非常に好結果となり、市場ではリスクテイクの反応よりも米経済の回復に寄与したドル買いで反応し、トリシェECB総裁からも強いドルに関してのコメントが聞かれたこともあって、一時89円台まで回復し結局88.978円で引けた。
ユーロ円は、NY金先物相場が史上最高値を更新したことや、欧米株価が堅調に推移していることなどを背景に投資家のリスク志向が高まり、ユーロ買いが優勢の一日となった。また、ユーロ圏11月PMIサービス業(速報値)は53.2と事前予想を上回る結果となった。これで好悪分岐点の50を3ヶ月連続で上回り、5ヶ月連続の上昇となった事も追い風となり前日比で1円近く上昇して133.162円で取引を終えた。
さて本日のドル円だが、日米ともに低金利の長期継続が予想されることを背景にドル・円ともに連動性が強く基本的に89円中心のレンジで一進一退の展開が続く可能性が高いと思える。ただし、月末週で本邦輸出企業のドル売り圧力が強まると予想されるほか、本日の米FOMC議事録では今後も低金利が長期化することが確認されそうだ。そうなった場合ドルにはさらに下押し圧力がかかる可能性もあり注意したいところだ。
ユーロ円はトリシェECB総裁が「米国による強いドル政策支持を評価している」と述べ、先週に続き今週もユーロ高警戒発言を繰り返しているものの、「強いドル」のコメントはこれまでに何度も欧州側から発せられており、特段目新しい材料ではなく、為替の反応は限られたものになりそうだ。そこで注目されるのが、本日18:00に発表される独11月IFO景気動向だ。事前予想は92.5と前回から拡大すると見られており、仮に予想通りとなれば、2008年9月以来の好数値となる為ユーロ圏経済の先行きへの楽観的な見方が広がり、ユーロ円は上値を拡大する可能性があるだろう。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 88.00-89.50
ユーロ・円 132.50-134.50
ポンド・円 146.50-149.00
【本日の主な経済指標】
16:00(独) 国内総生産
18:00(独) IFO企業景況感指数
18:30(南ア) 四半期国内総生産
19:00(欧) 製造業新規受注
22:30(米) 四半期実質国内総生産
23:00(米) ケース・シラー米住宅価格指数
24:00(米) 住宅価格指数
24:00(米) リッチモンド連銀製造業指数
24:00(米) 消費者信頼感指数
28:00(米) 米連邦公開市場委員会
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年11月23日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
リスク志向の一日となり、ドルと円は主要通貨に対し全面安で「ドル安・円安」の展開となった。
方向感の乏しい中、住宅指標改善や、長期的にみて88円を割安と判断した参加者が多く、「ブル」
は継続された。本日は米GDP、ケース・シラー米住宅価格指数、感謝祭前までの3日間には米国債の
過去最大規模の入札、そして米FOMC議事録発表など重要指標が控えており、ドル円に方向感が示さ
れるか注目したい。
ポンド円は「ブル」
リスク選好の展開から「強気」と、英ファンダメンタルズの脆弱さから「弱気」が拮抗したが、僅
かに「ブル」が優勢となった。今後の展開だが、景気回復の出遅れ、準備預金金利がマイナスとな
る可能性等、ポンドを取り巻く環境は依然厳しいといえるが、明日発表される英国GDPは-0.4%から
-0.3%へと若干ではあるが上方修正がされる予想が出ている。さらに、悪材料が既に織込み済みと
の見解が広まれば、ポンドが反発する可能性もありえるだろう。
豪ドル円は「ブル」
金価格の上昇などを追い風に堅調な値動きとなり、参加者も順張りが大半を占め「ブル」となった。
今後のマーケットの視点は来週の豪準備銀による政策発表へと移っているといってもいいだろう。17
日に公表されたRBA議事録では差し迫った追加利上げの可能性は示されなかったが、利上げの可能性
自体は否定しておらず、来週会合でも0.25%の利上げが実施される可能性は十分に残っており、今
週の豪ドルの下値をサポートしそうだ。
ユーロ円は、NY金先物相場が史上最高値を更新したことや、欧米株価が堅調に推移していることなどを背景に投資家のリスク志向が高まり、ユーロ買いが優勢の一日となった。また、ユーロ圏11月PMIサービス業(速報値)は53.2と事前予想を上回る結果となった。これで好悪分岐点の50を3ヶ月連続で上回り、5ヶ月連続の上昇となった事も追い風となり前日比で1円近く上昇して133.162円で取引を終えた。
さて本日のドル円だが、日米ともに低金利の長期継続が予想されることを背景にドル・円ともに連動性が強く基本的に89円中心のレンジで一進一退の展開が続く可能性が高いと思える。ただし、月末週で本邦輸出企業のドル売り圧力が強まると予想されるほか、本日の米FOMC議事録では今後も低金利が長期化することが確認されそうだ。そうなった場合ドルにはさらに下押し圧力がかかる可能性もあり注意したいところだ。
ユーロ円はトリシェECB総裁が「米国による強いドル政策支持を評価している」と述べ、先週に続き今週もユーロ高警戒発言を繰り返しているものの、「強いドル」のコメントはこれまでに何度も欧州側から発せられており、特段目新しい材料ではなく、為替の反応は限られたものになりそうだ。そこで注目されるのが、本日18:00に発表される独11月IFO景気動向だ。事前予想は92.5と前回から拡大すると見られており、仮に予想通りとなれば、2008年9月以来の好数値となる為ユーロ圏経済の先行きへの楽観的な見方が広がり、ユーロ円は上値を拡大する可能性があるだろう。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 88.00-89.50
ユーロ・円 132.50-134.50
ポンド・円 146.50-149.00
【本日の主な経済指標】
16:00(独) 国内総生産
18:00(独) IFO企業景況感指数
18:30(南ア) 四半期国内総生産
19:00(欧) 製造業新規受注
22:30(米) 四半期実質国内総生産
23:00(米) ケース・シラー米住宅価格指数
24:00(米) 住宅価格指数
24:00(米) リッチモンド連銀製造業指数
24:00(米) 消費者信頼感指数
28:00(米) 米連邦公開市場委員会
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年11月23日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
リスク志向の一日となり、ドルと円は主要通貨に対し全面安で「ドル安・円安」の展開となった。
方向感の乏しい中、住宅指標改善や、長期的にみて88円を割安と判断した参加者が多く、「ブル」
は継続された。本日は米GDP、ケース・シラー米住宅価格指数、感謝祭前までの3日間には米国債の
過去最大規模の入札、そして米FOMC議事録発表など重要指標が控えており、ドル円に方向感が示さ
れるか注目したい。
ポンド円は「ブル」
リスク選好の展開から「強気」と、英ファンダメンタルズの脆弱さから「弱気」が拮抗したが、僅
かに「ブル」が優勢となった。今後の展開だが、景気回復の出遅れ、準備預金金利がマイナスとな
る可能性等、ポンドを取り巻く環境は依然厳しいといえるが、明日発表される英国GDPは-0.4%から
-0.3%へと若干ではあるが上方修正がされる予想が出ている。さらに、悪材料が既に織込み済みと
の見解が広まれば、ポンドが反発する可能性もありえるだろう。
豪ドル円は「ブル」
金価格の上昇などを追い風に堅調な値動きとなり、参加者も順張りが大半を占め「ブル」となった。
今後のマーケットの視点は来週の豪準備銀による政策発表へと移っているといってもいいだろう。17
日に公表されたRBA議事録では差し迫った追加利上げの可能性は示されなかったが、利上げの可能性
自体は否定しておらず、来週会合でも0.25%の利上げが実施される可能性は十分に残っており、今
週の豪ドルの下値をサポートしそうだ。