FOMCを睨んだ展開か!?
先週金曜日のドル円は序盤、日銀の金融政策決定会合議事要旨が公表され、多くの委員から「債券の変動の高い状態が続くと、金融機関による国債売りが増幅される恐れがある」と指摘されたことが明らかになると、円買いが優勢となり94.40円付近まで軟化しました。欧米市場では、米経済指標の鉱工業生産やミシガン大学消費者態度指数がともに市場予想を下回ったほか、国際通貨基金(IMF)が2014年の米経済成長見通しを下方修正したことを受けて、リスク回避から円買いが強まり前日比-1.298円の94.179円まで下押して取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、ドル円と同様に日銀の金融政策決定会合議事要旨の発表を受けると、円買いが強まり126.20円付近まで急速に下落しました。その後の欧米市場では、弱い米経済指標を受けてNYダウが100ドル超下落するなか、国際通貨基金(IMF)が米経済成長見通しを引き下げたことから、ユーロ円は一段安となり前日比-1.990円の125.668円で取引を終えました。
≪2013年6月14日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り12% 買い88%
ユーロ・円 :「ブル」売り37% 買い63%
ユーロ・ドル :「ベア」売り86% 買い14%
英ポンド・円 :「ブル」売り25% 買い75%
豪ドル・円 :「ブル」売り12% 買い88%
NZドル・円 :「ブル」売り26% 買い74%
【今日の主な経済指標】
18:00 EUR 貿易収支 4月
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 4月
21:30 USD ○ ニューヨーク連銀製造業景気指数 6月
23:00 USD ○ NAHB住宅市場指数 6月
- 今日のトレードポイント -
金曜日の為替市場は、日本債売りへの懸念から円買いが優勢になるなか、弱い米経済指標や国際通貨基金(IMF)の米経済成長見通しの引き下げなどの複数のネガティブな材料からリスクオフになりました。また、経済成長の鈍化は金融緩和の早期縮小観測の後退と見られており、20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では現状維持となってドル買いが強まるかもしれません。もっとも、本邦の日銀金融政策決定会合で追加策が見送られているため、リスクポジションを解消する動きが強いことから一本調子には買い進み難いとみれそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 93.00-96.50 ユーロ・円 124.00-127.50 ポンド・円 145.00-149.50
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