ユーロは上値重くFOMCは無風で通過
昨日のドル円は、昨日の欧米市場で強まった株安の流れが一服したことや、10月の中国製造業PMIが49.1と前月から改善したことから、79.93円近辺まで上昇しました。欧州市場に入ると、この後に米9月新築住宅販売件数ならびに米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表が控えていることもあり79.80円近辺での動意の乏しい展開となりました。NY市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)は、FF金利の誘導目標を据え置きその後の声明でも「異例の低金利を少なくとも15年半ばまで継続する」との見通しも大方の市場予想と一致し、一方向に値が振れることもなく前日比0.074円安い79.776円で取引を終えました。
ユーロ円は、東京市場では欧米の経済統計の発表を控えていることから、値動きは乏しく概ね103円前半で推移しました。欧州市場に入ると、ユーロ圏10月PMI指標・独10月Ifo企業景況感指数などの経済指標が軒並み市場の予想を下回る結果となり、リスク回避が優勢の展開に。ユーロ円は下げ幅を広げて103円の大台を割り込むと一時102.99円近辺まで下落しました。NY市場に入ると、「ギリシャは財政再建と財政赤字目標達成のため猶予が認められることになった」との一部報道から103.68円近辺まで戻す場面もありましたが前日比0.187円安い103.482円で取引を終えました。
≪2012年10月24日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り32% 買い68%
ユーロ・円 :「ベア」売り55% 買い45%
ユーロ・ドル :「ベア」売り73% 買い27%
英ポンド・円 :「スクウエア」売り50% 買い50%
豪ドル・円 :「ブル」売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」売り46% 買い54%
【今日の主な経済指標】
17:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 9月
17:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 7-9月期
17:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前年同期比] 7-9月期
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 9月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 9月
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 9月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 9月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 9月
- 今日のトレードポイント -
昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文では、雇用市場が改善するまで景気刺激策を続ける方針が改めて示されました。ドル円は、日銀の金融緩和に対する思惑から底堅さが感じられますが、80円台では短期勢の売りが控えていることから注視が必要です。また、26日の米7-9月期GDPを控えていることもあり、様子見ムードの強い展開となることが予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 79.30-80.30 ユーロ・円 102.80-104.60 ポンド・円 127.50-128.50