米FOMCは手がかりにならず!!新規失業保険申請件数に注目か!?
昨日のドル円は、前日の欧米市場に進んだリスク回避の動きが一服し、反動からドル買い円売りが優勢になり東京市場にかけて80.95円付近まで上昇しました。欧州市場では、米地区連銀経済報告(ベージュブック) を控えて様子見ムードから80.90円付近での方向感に乏しい展開でした。NY市場に入ると、NYダウの堅調推移を背景に、円売りが散発的に入り81.117円まで強含んだものの、ベージュブックへの反応も限定的となり前日比+0.231円となる80.887円で取引を終えました。
ユーロ円は序盤、目立った取引材料がなかったものの、日経平均が下落幅を縮めたことを手がかりにリスク回避の反動による円売りから106.15円付近まで上昇しました。その後の欧米市場では、欧州の債務問題に対して国際通貨基金(IMF)の資本増強期待の高まりからユーロ買いが強まり106.684円まで一段高になったものの、ドル円の下落に連れるかたちで106.014円(前日比:+0.503)まで軟化し取引を終えました。
≪2012年4月11日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り17% 買い83%
ユーロ・円 :「ベア」売り38% 買い62%
ユーロ・ドル :「ベア」売り54% 買い46%
英ポンド・円 :「ブル」売り37% 買い63%
豪ドル・円 :「ブル」売り17% 買い83%
NZドル・円 :「ブル」売り34% 買い66%
【今日の主な経済指標】
14:30 FRF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 3月
15:45 FRF 経常収支 2月
17:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
17:30 GBP 貿易収支 2月
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 2月
21:30 CAD 新築住宅価格指数[前月比] 2月
21:30 CAD 貿易収支 2月
21:30 USD 貿易収支 2月
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 3月
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 3月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
- 今日のトレードポイント -
米FOMCでは「経済活動は引き続き緩慢から穏やかなペースで拡大した」との認識を示し、景気判断は据え置かれました。ただし、6日の米雇用統計で失業率は予想通りだったものの、非農業部門雇用者数が大幅に悪化しており米景気回復の後退懸念は強いことから、下値への動きには注意しておきたいです。本日の米経済指標では、雇用関連の新規失業保険申請件数が意識されるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 80.00-82.00 ユーロ・円 105.00-108.00 ポンド・円 127.50-131.00