FXレポート

ドルのモメンタムは悪化か!?米FOMCに注目!!

昨日のドル円は序盤、日銀短観が市場予想から悪化したことを受けて、円売りが進行し83.302円まで上昇しました。欧州市場に入ると、欧州株式が下落したことをきっかけにリスク回避の動きが強まり82.50円付近まで反落に。NY市場に入っても、米長期金利の低下を背景に、日米金利差縮小を意識したドル売り円買いから一時81.882円まで弱含み82.065円(前日比:-0.797)で取引を終えました。

ユーロ円は序盤、弱い内容になった日銀短観を背景に円売りが進み111.141円まで強含んだものの、売りが一服すると上値の重さから110.70円付近まで緩やかに軟化しました。欧州市場では、欧州株式の下落を受けて、ユーロ圏の景気後退が懸念されるなか、リスク回避の円買いの動きが強まりました。NY市場でも、ロンドンフィックスに絡んだ円買いが観測され急速に下げ足を速め108.958円まで下落しました。しかし引けにかけて、NYダウが上昇したことにより、投資家のリスク許容度の改善から円の売り戻しが入り109.332円(前日比:-1.250)まで回復し取引を終えました。

≪2012年4月2日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り18% 買い82%
ユーロ・円  :「ブル」売り47% 買い53%
ユーロ・ドル :「ブル」売り66% 買い34%
英ポンド・円 :「ブル」売り43%  買い57%
豪ドル・円  :「ブル」売り20% 買い80%
NZドル・円  :「ベア」売り47% 買い53%

【今日の主な経済指標】
13:30 AUD  豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表 
18:00 EUR  卸売物価指数(PPI)[前月比] 2月 
18:00 EUR  卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 2月 
23:00 USD  製造業新規受注[前月比] 2月 
03:00 USD  米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨   

                - 今日のトレードポイント -

本日は、日本時間13時30分に豪準備銀行による政策金利の発表が控えているほか、日本時間27時00分には米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されています。豪政策金利は4.25%の据え置きを予想しているものの、声明の内容によっては荒い値動きになることが想定されるため、警戒感を強めておきたいでしょう。また、FOMCではドルのモメンタムがやや弱気になっていることもあり、過度な期待は禁物になりそうです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   81.00-83.00  ユーロ・円 108.00-111.00  ポンド・円 130.00-132.50

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