米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目!!追加金融緩和策の発表は?
昨日のドル円は序盤、週末に米格付け会社S&Pが米国債の格付けを「AAA」から「AA+」に格下げしたことを受けてドル売りが先行していたものの、G7の緊急電話会議で市場の安定化に向けた協調行動をとるとの共同声明が発表されたことから78.462円まで反発した。しかしその後、発表された共同声明の内容に具体性が欠けていたことから、一転して失望売りが優勢の展開となり欧州市場にかけて77.55円付近まで軟化した。NY市場に入ると、格付け会社S&Pが世界最大級の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの格付け見通しをネガティブに引き下げたことを受けて、NYダウが一時600ドルを超す大幅下落となり、リスク回避の動きからドルと円が買われたためドル円は一方向への大きな動きとはならず77.60円付近での小動きとなった。77.678円の安値圏で取引を終えた。
ユーロ円は序盤、新規取引材料が乏しく112.00円前後での小動きに終始していたものの、日経平均やGLOBEXのNYダウ先物の下落を受けて、リスク回避の動きが強まり111.45円付近まで軟化。欧州市場に入ると、ECBによるイタリア・スペインの国債購入の噂を受けて、欧州のソブリンリスクが後退しユーロ買いが先行したものの、欧州株が株安になると世界的な株安連鎖が意識されリスク回避の円買いから110.60円付近まで下押し。さらに、NY市場でもNYダウが大幅安になったほか、ドイツ当局が欧州金融安定ファシリティー(EFSF)について否定的な見解を示したことから109.718円まで一段安となった。引けにかけて、トリシェECB総裁が「ECBの国債購入は続く」と発言したことを受けて、リスク回避姿勢が後退すると110円台まで持ち直し110.110円で取引を終えた。
今日の展開
ドルは、格付け会社S&Pが米国債の格付けを引き下げたことから世界的な景気減速懸念が一段と強まっている。株式市場では、NYダウが600ドルを超える大幅下落となり、リスク回避から安全資産として円が買われ再び史上最安値の更新が意識されそうな展開になっている。そういった中で、G7では市場の安定化に向けて共同して行動を取ろうとする声明を出したものの、協調介入を行うかについては言及されていないため過度な期待は禁物になろうか。また、本日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を控えており、声明文の中で追加金融緩和策を打ち出すか注目したい。
ユーロ円は、ECBがイタリア・スペインの国債購入を実施し一時的にリスク志向が改善され買いが先行したものの、欧州株の下落が重石となり一転して売りが優勢となっている。トリシェECB総裁は国債購入を続けるとの見解を示しているものの、株安を背景にリスク回避の円買いが強まっておりユーロの買い材料が乏しく短期的には下値探しの展開になろうか。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 76.20-78.20
ユーロ・円 108.50-110.80
ポンド・円 124.50-127.40
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 7月
14:45 CHF スイスSECO消費者信頼感指数 7月
15:00 DEM 経常収支 6月
15:00 DEM 貿易収支 6月
15:45 FRF 財政収支 6月
17:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 6月
17:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 6月
17:30 GBP 貿易収支 6月
21:15 CAD 住宅着工件数 7月
21:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・速報値[前期比] 4-6月期
03:15 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
≪2011年8月8日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
4日の日本政府、日銀の単独介入によって76円台から80円台まで上昇したものの、米国、
欧州の景気減速懸念から、再び76円台に近づいている。しかし、歴史的な安値圏である
ため、この水準では割安感から「ブル」を選択。オバマ大統領は米国債の格下げについ
て「格下げは政治システムへの不信が理由」であって「米国の債務返済能力を疑ってい
ない」としている。しかし、5日に発表された米雇用統計は、全体的に市場予測を上回
ったものの、依然として失業率は9.1%と高いことから、ドルのダウンサイドリスクは
低くはないとみれよう。
ポンド円「ブル」
欧州の債務問題が懸念されリスク資産の圧縮目的で売りが先行したものの、押し目での
買い意欲は強く「ブル」。米国債の格下げを背景とした世界同時株安が進行しており
リスク回避への反応が強いため、買いから入りにくい展開になろうか。本日の英経済
指標は、日本時間17時30分に鉱工業生産指数、製造業生産指数、貿易収支の複数の指標が
控えており、強弱の材料を見極めつつ株価動向に注視して慎重に対応したい。
豪ドル円「ブル」
世界的な景気減速懸念から株式市場の下落に伴い豪ドルは前日比-2.928円と大幅に下落
したものの、絶対的な金利差を背景に「ブル」を維持。しかし、景気減速懸念を払拭す
るのにはインパクトのある材料が必要になるとの見方もあり、短期的には売りが先行す
るかもしれない。また、中長期的にも世界経済の悪化から、一部では利下げを検討する
のではないかとみられており金利面からもサポートを失い値崩れを起こす可能性が低く
ないため、リスク管理をしっかりとしたい。
ユーロ円は序盤、新規取引材料が乏しく112.00円前後での小動きに終始していたものの、日経平均やGLOBEXのNYダウ先物の下落を受けて、リスク回避の動きが強まり111.45円付近まで軟化。欧州市場に入ると、ECBによるイタリア・スペインの国債購入の噂を受けて、欧州のソブリンリスクが後退しユーロ買いが先行したものの、欧州株が株安になると世界的な株安連鎖が意識されリスク回避の円買いから110.60円付近まで下押し。さらに、NY市場でもNYダウが大幅安になったほか、ドイツ当局が欧州金融安定ファシリティー(EFSF)について否定的な見解を示したことから109.718円まで一段安となった。引けにかけて、トリシェECB総裁が「ECBの国債購入は続く」と発言したことを受けて、リスク回避姿勢が後退すると110円台まで持ち直し110.110円で取引を終えた。
今日の展開
ドルは、格付け会社S&Pが米国債の格付けを引き下げたことから世界的な景気減速懸念が一段と強まっている。株式市場では、NYダウが600ドルを超える大幅下落となり、リスク回避から安全資産として円が買われ再び史上最安値の更新が意識されそうな展開になっている。そういった中で、G7では市場の安定化に向けて共同して行動を取ろうとする声明を出したものの、協調介入を行うかについては言及されていないため過度な期待は禁物になろうか。また、本日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を控えており、声明文の中で追加金融緩和策を打ち出すか注目したい。
ユーロ円は、ECBがイタリア・スペインの国債購入を実施し一時的にリスク志向が改善され買いが先行したものの、欧州株の下落が重石となり一転して売りが優勢となっている。トリシェECB総裁は国債購入を続けるとの見解を示しているものの、株安を背景にリスク回避の円買いが強まっておりユーロの買い材料が乏しく短期的には下値探しの展開になろうか。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 76.20-78.20
ユーロ・円 108.50-110.80
ポンド・円 124.50-127.40
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 7月
14:45 CHF スイスSECO消費者信頼感指数 7月
15:00 DEM 経常収支 6月
15:00 DEM 貿易収支 6月
15:45 FRF 財政収支 6月
17:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 6月
17:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 6月
17:30 GBP 貿易収支 6月
21:15 CAD 住宅着工件数 7月
21:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・速報値[前期比] 4-6月期
03:15 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
≪2011年8月8日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
4日の日本政府、日銀の単独介入によって76円台から80円台まで上昇したものの、米国、
欧州の景気減速懸念から、再び76円台に近づいている。しかし、歴史的な安値圏である
ため、この水準では割安感から「ブル」を選択。オバマ大統領は米国債の格下げについ
て「格下げは政治システムへの不信が理由」であって「米国の債務返済能力を疑ってい
ない」としている。しかし、5日に発表された米雇用統計は、全体的に市場予測を上回
ったものの、依然として失業率は9.1%と高いことから、ドルのダウンサイドリスクは
低くはないとみれよう。
ポンド円「ブル」
欧州の債務問題が懸念されリスク資産の圧縮目的で売りが先行したものの、押し目での
買い意欲は強く「ブル」。米国債の格下げを背景とした世界同時株安が進行しており
リスク回避への反応が強いため、買いから入りにくい展開になろうか。本日の英経済
指標は、日本時間17時30分に鉱工業生産指数、製造業生産指数、貿易収支の複数の指標が
控えており、強弱の材料を見極めつつ株価動向に注視して慎重に対応したい。
豪ドル円「ブル」
世界的な景気減速懸念から株式市場の下落に伴い豪ドルは前日比-2.928円と大幅に下落
したものの、絶対的な金利差を背景に「ブル」を維持。しかし、景気減速懸念を払拭す
るのにはインパクトのある材料が必要になるとの見方もあり、短期的には売りが先行す
るかもしれない。また、中長期的にも世界経済の悪化から、一部では利下げを検討する
のではないかとみられており金利面からもサポートを失い値崩れを起こす可能性が低く
ないため、リスク管理をしっかりとしたい。