金融緩和維持の報道を受けドル円は96円台を回復!!
昨日のドル円は、95.094円で取引を開始。キプロス問題が深刻な影響を及ぼさないとの見方が広がり投機筋の買い戻しを巻き込みながら95.200円まで上昇。一時94.827円まで下落するも、再び95円台前半での推移となるなど方向感の乏しい動きに。欧州市場では、欧州株が堅調な推移を示すなか、リスク回避の巻き戻し的な動きから円売りが優勢となり95円台半ばまで上昇。NY市場では、連邦公開市場委員会(FOMC)において、金融政策維持を表明。米経済が改善しても緩和策を継続との声明が伝わったこともあり、円売りが一段と進むなか、短期筋の大口買いが観測され96円台に乗せました。前日比では0.905円高い96.031円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は122.408円で取引を開始した後、キプロス議会の課税不承認の報道が流れるとユーロが売られる局面も見られましたが、下値は限定的となり、122円台前半での推移が継続。欧州市場では、上海株の堅調な動きや、欧州株先物が高く始まったことから、ユーロ買いの勢いが強まり123円台を回復しました。NY市場では、連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和方針が維持されたことで円は売られ、ユーロ円は124.494円まで上昇。前日比では1.676円高い124.215円で取引を終えました。
≪2013年3月20日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り28% 買い72%
ユーロ・円 :「ベア」売り55% 買い45%
ユーロ・ドル :「ベア」売り62% 買い38%
英ポンド・円 :「ブル」売り38% 買い62%
豪ドル・円 :「ブル」売り27% 買い73%
NZドル・円 :「ブル」売り37% 買い63%
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 1月
16:00 CHF 貿易収支 2月
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 2月
17:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 3月
17:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 3月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 3月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 3月
18:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 2月
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 1月
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 1月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 1月
23:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 3月
23:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 2月
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 2月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 2月
- 今日のトレードポイント -
東京市場では黒田日銀総裁の就任会見が行われるため、さらなる金融緩和への姿勢を示すか注目が集まります。その一方でキプロス問題のネガティブなニュースが流れると、一時的にユーロが売られることが予想されるため要人発言には注意が必要となりそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 94.80-97.00 ユーロ・円 122.50-125.80 ポンド・円 143.20-147.00