ドル円、7日ぶり反落!
昨日のドル円は、103.402円で取引を開始した後、東京市場において利益確定のドル売りから日通し安値となる103.06円まで弱含みました。ただ、103.00円手前では押し目意欲が強く下値が切り上がり、日経平均株価が引けにかけてやや上昇したことも支えとなり103.40円付近まで反発しました。欧米市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が1万7000円の大台を回復するなど堅調に推移したことを背景にドル買いが先行しました。時間外の米10年債利回りが上昇したほか、前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想より強い内容だったこともドル買いを誘い、日通し高値となる103.99円近辺まで上昇、7月29日以来の高値を付けました。その後、8月米ISM製造業景気指数が49.4と市場予想平均の52.0を大幅に下回ったことが伝わると失速し、米長期金利が一転して低下すると、NYダウ平均が100ドル超下落したこともドル売りを誘発し103.12円近辺まで急速に値を下げました。その後はNYダウ平均が買い戻されたことからドル円は103.40円台まで下げ渋り、前日比では0.19円安い103.219円で取引を終えました。
≪2016年09月1日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・円 :「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円 :「ブル」 売り46% 買い54%
豪ドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
NZドル・円 :「ブル」 売り34% 買い66%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り79% 買い21%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネタリーベース[前年同月比] 8月
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 8月
17:30 GBP 建設業購買担当者景気指数(PMI) 8月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 7月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 7月
21:30 USD 貿易収支 7月
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 8月
21:30 USD 失業率 8月
21:30 CAD 四半期労働生産性指数[前期比] 4-6月期
21:30 CAD 貿易収支 7月
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 7月
- 今日のトレードポイント -
イエレンFRB議長は「利上げペースは経済情勢による」と発言していることから、本日の米雇用統計が重要になります。市場予想は非農業部門就業者数の前月比が18万人の増加となっており、予想値の18万人を超える結果となった場合には、利上げムードの高まりから、ドル円は上昇することが予想されます。その一方で悪い結果になった場合には、利上げ期待感の低下からドル安になることが予想されます。本日は雇用統計の結果を見極めポジション調整を徹底したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 102.80-104.80
ユーロ・円 114.00-117.00
ポンド・円 133.00-139.00