日銀の追加緩和期待や米金利の上昇から円は対ドルで7か月ぶりの安値水準!!
昨日のドル円は、自民党総裁安倍晋三氏による金融政策の発言を受けドル高円安基調が進んでいたことから利益確定のドル売りが見られ81.14円近辺まで下落しました。欧州・NY市場では、日銀への追加緩和期待が依然根強い中、NYダウ平均の上昇や米長期金利の上昇を受け円安基調となり、一時81.75円と4月20日以来の高値をつける場面も見られました。その後、円安基調が一服するも前日比では0.306円高い81.687円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、格付け会社ムーディーズによる仏国債の格下げ発表を受け売られる場面も見られたものの、ユーロ圏臨時財務相会合の結果を見極めたいとの思惑から103円台後半での推移となりました。欧州市場でも、ユーロ圏財務相会合の結果待ちにより方向感の乏しい値動きが継続。NY市場では、同結果からギリシャ支援や総額440億ユーロの緊急融資が暫定的ではあるが承認されるとの見通しを受け104円台半ばでの推移となり、前日比では0.433円高い104.713円で取引を終えました。
≪2012年11月20日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り44% 買い56%
ユーロ・円 :「ベア」売り72% 買い28%
ユーロ・ドル :「ベア」売り60% 買い40%
英ポンド・円 :「ベア」売り62% 買い38%
豪ドル・円 :「ブル」売り35% 買い65%
NZドル・円 :「ベア」売り64% 買い36%
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 金融経済月報(基本的見解)
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 10月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 10月
18:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 11月
00:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 10月
- 今日のトレードポイント -
明日の22日、米国は感謝祭のため休場となることからドル円は利食いやポジション調整が入ることが予想されます。一方ユーロ円は、昨日のユーロ圏財務相会合の結果を受けギリシャ問題への悲観論は後退していますが、ギリシャへの融資が正式に発表されれば、素直にユーロ買いの流れとなることが予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 81.00-83.00 ユーロ・円 104.00-105.50 ポンド・円 129.00-133.00