FXレポート

6月米利上げ観測が強まりドル買いへ!

昨日のドル円は、111.262円で取引を開始した後、東京市場において「トランプ米大統領は情報当局者2人にロシアとの共謀否定するよう求めた」との報道が嫌気されたほか、英マンチェスターのコンサート会場での自爆テロの影響を受け日通し安値となる110.86円近辺まで下押ししました。その後、日経平均株価がプラス圏に浮上すると、ドル円は111.20円付近まで反発しました。もっとも、日経平均株価が引けにかけて90円超下げたことや、米10年債利回りの低下幅拡大を受けドル売りが再開し111.00円を割り込みました。欧州市場では、米10年債利回りの低下幅縮小やナイトセッションの日経平均先物の上昇などを支えに、ドル円は111.30円付近まで再び値を上げました。NY市場では、米10年債利回りが上昇すると、日米金利差拡大を見越したドル買いが優勢となり、ストップロスを誘発し、111.77円近辺まで上昇しました。その後、米2年債入札後に米長期金利の上昇が一服したこともありやや上値が重くなるも、再び米10年債利回りが上昇幅を拡大したことやFRBが6月の利上げに踏み切るのではとの見方から円売り・ドル買いが強まり、日通し高値となる111.85円近辺まで上昇しました。前日比では0.551円高い111.818円で取引を終えました。

≪2017年05月23日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り38% 買い62%
ユーロ・円  :「ベア」       売り70% 買い30%
英ポンド・円 :「ベア」    売り61%  買い39%
豪ドル・円  :「ブル」      売り19%  買い81%
NZドル・円   :「ブル」      売り25% 買い75%
ユーロ・ドル :「ベア」    売り61% 買い39%

【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 貿易収支 4月
09:00 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 3月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 3月
15:00 DEM GFK消費者信頼感調査 6月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 4月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 4月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:45 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 3月
22:00 USD 四半期住宅価格指数[前期比] 1-3月期
23:00 CAD カナダ銀行 政策金利グラフのマーク
23:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 4月
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 4月
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、本日予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨において6月の利上げを正当化する内容が含まれている可能性があり、一旦ドルを買い戻す展開になりました。本日はFOMC議事要旨の内容に注目が集まり、6月の利上げを正当化する内容が含まれていれば、ドルは底堅い展開になることが予想されます。その一方で、トランプ大統領に対するロシアゲート問題で、大統領が罷免される可能性が高まるような新たな情報が出た場合には、ドルが売られることを想定しポジション管理に注意をして取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            110.00-112.80
ユーロ・円        124.00-126.50
ポンド・円        142.00-148.00

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