6月米製造業受注が好結果となりドル買い強まる!
昨日のドル円は、東京市場で日経平均株価が一時80円超安となったほか、中国株式の上海総合指数も軟調に推移したことで、相場の重しとなり124円を挟んでもみ合いが続きました。午後では、オーストラリア準備銀行(RBA)が政策金利を予想通りの2.00%に据え置くことを発表し、声明で前回までの「一段の豪ドル安の可能性と必要性がありそうだ」と豪ドル高をけん制する文言が削除されたことで急速に豪ドルを買う動きが加速しました。そのため、対豪ドルで米ドルが急落した影響を受けてドル円も123.90円近辺で値を切り下げました。欧州市場では、欧州株やナイト・セッションの日経平均先物が軟調に推移し123.80円近辺まで失速しました。その後は、米長期金利が上昇したことが下支えとなり124円台まで反発しました。NY市場では、6月米製造業新規受注が前月比1.8%増加と予想通りの結果となり、米長期金利の上昇を受けて全般にドル高となりました。買い一巡後は、124円前半でもみ合いが続いていましたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するロックハート米アトランタ連銀総裁が米ウォール・ストリート・ジャーナル紙の取材に対し、「米経済が大幅に悪化しない限り9月の利上げを支持する」などと見解を示したことで、米長期金利が上昇し円売り・ドル買いが加速しました。引けにかけては124.30円近辺でもみ合いが続き、前日比では0.351円高い124.336円で取引を終えました。
≪2015年08月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り42% 買い58%
ユーロ・円 :「ベア」 売り53% 買い47%
英ポンド・円 :「ベア」 売り51% 買い49%
豪ドル・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
NZドル・円 :「ブル」 売り 9% 買い91%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り51% 買い49%
【今日の主な経済指標】
16:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
16:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 7月
18:00 EUR 小売売上高[前月比] 6月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 7月
21:30 USD 貿易収支 6月
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 7月
- 今日のトレードポイント -
ドル円は、6月米製造業受注が前月比1.8%増加と力強い回復をみせ、製造業関連の明るいニュースとなったほか、ハト派(利上げ反対)でFOMCの投票権を持つロックハート米アトランタ連銀総裁が、タカ派(利上げ賛成)的な発言をしたことで、利上げ期待の高まりからドル買いが加速しました。ただ、NYダウは、3日続落となり株式市場が利上げ警戒感から上値の重しとなっているほか、政府の株価維持策でいったんは下げ止まったかにみえた中国株式市場も依然として不安定な状況が続いており下値への警戒は意識しておきたいところです。本日は、米国の経済指標で、ADP雇用統計、貿易収支やISM非製造業景況指数等の重要指標を控えており、今週金曜日の米雇用統計に向けてドル買いの後押しとなるか内容に注目です。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 122.00-124.50
ユーロ・円 134.50-137.50
ポンド・円 191.00-194.00