ドル円は6月米雇用統計の強い結果を受け102円台を回復!!
昨日のドル円は、101.794円で取引を開始した後、東京市場午前においてはスティーブンス豪中銀総裁が豪ドル下落の可能性を指摘し、豪ドル安米ドル高が進み、これがドル円にも波及し102円に接近する場面が見られました。上げ一服後も101.80円前後での推移となり、この日の高値圏でのもみ合いとなりました。欧州市場では、6月米雇用統計など発表を控え101.90円を挟んだ様子見ムードの強い展開が継続しました。NY市場に入り、注目されていた米6月非農業部門雇用者数は市場予想の21.5万人増を大きく上回る28.8万人増となり、失業率も市場予想の6.3%に対し6.1%に改善されました。雇用者数の伸びが20万人を超えるのは5ヶ月連続となり、失業率は2008年9月に並ぶ5年9ヶ月ぶりの低水準となりました。この強い米雇用統計の結果を受けて、株高ドル高債券安が進み、NYダウは史上初の1万7000ドルの大台を突破し、米10年債利回りは2.68%付近まで急上昇し、ドル円は102.31円近辺まで上昇しました。ドルの上昇が一服すると利益確定の売りに押され102.12円近辺まで上げ幅を縮小する場面もみられましたが下値は限定的となりました。その後は米国の債券市場や株式市場が独立記念日前日で短縮取引ということもあり市場参加者が減少するなか102.20円を挟んだ膠着状態が継続しました。前日比では0.419円高い102.195円で取引を終えました。
≪2014年7月3日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円 :「ブル」 売り41% 買い59%
英ポンド・円 :「ベア」 売り78% 買い22%
豪ドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
NZドル・円 :「ベア」 売り68% 買い32%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り54% 買い46%
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 5月
- 今日のトレードポイント -
東京市場においては、3日のNYダウが市場初となる1万7000ドル台に乗せたことで、本日の日経平均株価の上昇が予想され、ドル円は102円台前半から半ばでの取引となることが予想されます。欧米市場では米国が独立記念日で休場となるため、市場参加者の減少から取引量が減少し膠着感の強い展開が予想されます。ただ、取引量が薄い中でも仕掛け的な売買から急激な値動きが発生することもあるためリスク管理をしっかりとしておきたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 102.00-102.50
ユーロ・円 138.00-141.00
ポンド・円 173.50-177.00