5日続伸となり103円台を回復!
昨日のドル円は、101.923円で取引を開始した後、東京市場において日経平均株価が60円近く下げるにつれて、日通し安値となる101.75円付近まで弱含みました。日経平均株価がプラス圏に浮上すると、朝方に売りを進めた向きが反対売買を迫られ102.24円近辺まで反発するも、その後は伸び悩む展開となりました。欧州市場では、ナイト・セッションの日経平均先物や米10年債利回りの上昇を受け円売り・ドル買いの流れとなり102.44円近辺まで上昇しました。一巡後は円を買い戻す動きが見られるも、戻りは限定的となりました。NY市場では、日経平均先物が上昇幅を広げるにつれてドル円は上値を試す展開になりました。8月米消費者信頼感指数が101.1と市場予想の97.0程度を上回ったことがドル買いを誘ったうえ、原油先物相場の下落を受けて対資源国通貨を中心にドル高が進んだことも支えとなり、日通し高値となる103.13円近辺まで上昇し7月29日以来の高値を付けました。なお、フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長が「利上げに関して1度だけとは言えない」「雇用は完全雇用に極めて近い」などと述べるも、発言を受けた反応は限定的となりました。取引終盤以降も高値圏で推移し、前日比では1.111円高い103.000円で取引を終えました。
≪2016年08月30日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り30% 買い70%
ユーロ・円 :「ベア」 売り59% 買い41%
英ポンド・円 :「ブル」 売り49% 買い51%
豪ドル・円 :「ブル」 売り18% 買い82%
NZドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り75% 買い25%
【今日の主な経済指標】
08:05 GBP GFK消費者信頼感調査 8月
08:50 JPY 鉱工業生産・速報値[前月比] 7月
10:00 NZD NBNZ企業信頼感 8月
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比] 7月
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 7月
15:00 DEM 小売売上高指数[前月比] 7月
15:00 DEM 小売売上高指数[前年同月比] 7月
15:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 8月
15:45 FRF 卸売物価指数(PPI)[前月比] 7月
15:45 FRF 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 8月
15:45 FRF 消費支出[前月比] 7月
16:55 DEM 失業者数[前月比] 8月
16:55 DEM 失業率 8月
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、速報値)[前年同月比] 8月
18:00 EUR 失業率 7月
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:00 ZAR 貿易収支 7月
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 8月
21:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前月比] 6月
21:30 CAD 四半期国内総生産(GDP)[前期比年率] 4-6月期
22:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 8月
23:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 7月
- 今日のトレードポイント -
8月の米消費者信頼感指数は4.4ポイント上昇の101.1と、2015年9月以来11カ月ぶりの高水準をつけ、家計が労働市場の見通しについて自信を深めているため、米経済が上期の減速から持ち直しつつあることを示唆しています。労働市場の状況をめぐる見方も大きく改善しており、9月2日に発表される8月米雇用統計は非農業部門雇用者数が18万人増加すると予想されているので、本日のドル円も底堅い推移が予想されます。102円後半ではドル買いのスタンスで臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 102.50-103.60
ユーロ・円 113.00-116.00
ポンド・円 131.00-138.00