イエレンFRB議長、3月利上げは適切と発言!
先週金曜日のドル円は、114.00円で取引を開始した後、東京市場では114.47円近辺まで上昇するも、日経平均株価の170円超安ともに、利益確定の売りに押され114.07円付近まで上げ幅を縮小しました。欧米市場では、取引当初ナイトセッションの日経平均先物や米10年債利回りの上昇を受けドルが買われ、114.40円を挟んだ値動きがしばらく継続していました。米10年債利回りの上昇幅が拡大すると、ドル円は114.68円近辺まで上値を伸ばしました。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が「経済が予想通り進展すれば3月利上げは適切」と述べると、日通し高値となる114.74円付近まで上昇しましたが、その後は、週末要因も絡み利益確定の売りに押され、日通し安値となる113.81円近辺まで急落しました。前日比では0.366円安い114.021円で取引を終えました。
≪2017年03月03日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り45% 買い55%
ユーロ・円 :「ベア」 売り64% 買い36%
英ポンド・円 :「ブル」 売り39% 買い61%
豪ドル・円 :「ブル」 売り19% 買い81%
NZドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り76% 買い24%
【今日の主な経済指標】
9:30 AUD 小売売上高[前月比] 1月
0:00 USD 製造業新規受注[前月比] 1月
- 今日のトレードポイント -
先週の金曜日にイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が「経済が予想通り進展すれば3月利上げは適切」と発言したことで、これまで懐疑的であった3月利上げが現実味を帯び、さらには年4回の利上げがあるのではとの期待も出ています。今週のドル円は、イエレン発言を受け底堅い展開が予想されるため、下落局面では押し目を拾いたいです。ただ、FRB当局者の多くが、トランプ政権の経済政策に対しては不確実性があり、経済政策に対しては忍耐強く見極めが必要な立場をとっているため、これまでのような急激なドル買いの地合いにはならないかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 113.80-115.50
ユーロ・円 120.00-122.00
ポンド・円 137.00-144.00