米3月利上げ観測が強まりドル買い優勢!
昨日のドル円は、112.699円で取引を開始した後、日経平均株価の160円超高を支えに112.82円近辺まで値を上げましたが、113円手前で上値が重くなり、市場では「仲値直前にドル余剰になった」との指摘もあったことから112.44円近辺まで下落しました。日経平均株価が引けにかけて10円超高まで上げ幅を縮小すると、つれる形でドル円は112.41円付近まで弱含みました。欧米市場では、取引当初、福島などで震度5弱の地震が発生したことを受けてドル売りが先行しました。時間外の米10年債利回りが低下に転じたほか、ナイト・セッションの日経平均先物が弱含んだことから、その後もじりじりと値を下げました。さらに、対ユーロでドル安が進んだ影響を受けたほか、米10年債利回りが低下幅を広げると、ドル円は日通し安値となる111.69円近辺まで下押ししました。ダドリーNY連銀総裁が、足もとでは利上げに説得力が増しており、追加利上げは比較的に近いうちになる可能性があるとの見解を示したことで、ドル買いが優勢となり、日通し高値となる112.88円近辺まで上昇しました。前日比では0.008円安い112.724円で取引を終えました。
≪2017年02月28日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円 :「スクエア」 売り50% 買い50%
英ポンド・円 :「ブル」 売り35% 買い65%
豪ドル・円 :「ブル」 売り17% 買い83%
NZドル・円 :「ブル」 売り24% 買い76%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り62% 買い38%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 四半期法人企業統計調査・ソフトウェア含む全産業設備投資額[前年同期比] 10-12月期
09:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 10-12月期
09:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 10-12月期
17:30 CHF SVME購買部協会景気指数 2月
17:50 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 2月
17:55 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 2月
17:55 DEM 失業者数[前月比] 2月
17:55 DEM 失業率 2月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 2月
18:30 GBP 製造業購買担当者景気指数(PMI) 2月
18:30 GBP 消費者信用残高 1月
18:30 GBP マネーサプライM4[前月比] 1月
18:30 GBP マネーサプライM4[前年同月比] 1月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 2月
22:30 CAD 四半期経常収支 10-12月期
22:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 1月
22:30 USD 個人所得[前月比] 1月
22:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 1月
00:00 CAD カナダ銀行 政策金利グラフのマーク
00:00 USD 建設支出[前月比] 1月
00:00 USD ISM製造業景況指数 2月
04:00 USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
- 今日のトレードポイント -
本日のドル円は、日本時間3月1日のAM11時に予定されているトランプ大統領の両院議会演説に注目が集まります。特に、大型減税策などの具体案が発表されるかに注目が集まっています。同大統領は以前から大規模な減税政策を掲げると述べていたため、仮に演説の内容が予想並みであった場合には利益確定売りのきっかけになることが想定されます。その一方で予想以上の内容となった場合には、一気にドル買いが殺到することが予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 111.50-114.50
ユーロ・円 118.00-121.50
ポンド・円 137.00-144.00