弱い米経済指標を受けて、ドル円は3日続落!
昨日のドル円は、103.320円で取引を開始した後、東京市場では前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明文に12月利上げを示唆する文言が盛り込まれなかったことで全般ドル安が進行しました。さらにCME日経平均先物が下げに転じたことでリスク回避の円買いも広がり、ドル円は前日安値の103.02円近辺を下抜けて13時には102.56円近辺まで下落し、10月5日以来の安値まで下げ足を速めました。欧州市場では、CME日経平均先物の持ち直しなどを受けて円売り・ドル買いがじわりと強まったほか、米ワシントンポスト紙とABCテレビが公表した世論調査で、「米大統領選の民主党候補者のクリントン氏の支持率が47%、共和党候補者のトランプ氏が45%」となったことが分かると、米大統領選をめぐる不透明感が和らぎドル買いが進行、ドル円は一時103.31円近辺まで値を戻しました。NY市場では10月米ISM非製造業指数が市場予想を下回る結果となったほか、株価の失速や米長期金利の上昇幅縮小に伴ってドル円は102.90円台まで下押しし、引けにかけては103.00円を挟んでのもみ合いとなりました。前日比では、0.414円安い102.919円で取引を終えました。
≪2016年11月03日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
ユーロ・円 :「ベア」 売り57% 買い43%
英ポンド・円 :「ブル」 売り42% 買い58%
豪ドル・円 :「ブル」 売り19% 買い81%
NZドル・円 :「ブル」 売り38% 買い62%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り80% 買い20%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
09:30 AUD 小売売上高[前月比] 9月
17:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 10月
17:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 10月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 10月
19:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 9月
19:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 9月
21:30 USD 貿易収支 9月
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 10月
21:30 USD 失業率 10月
21:30 CAD 貿易収支 9月
21:30 CAD 失業率 10月
21:30 CAD 新規雇用者数 10月
23:00 CAD Ivey購買部協会指数 10月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、103.00円を割って13時には102.56円近辺まで下落し、10月5日以来の安値まで下げ足を速めました。その後は一度は103円台まで上昇するも、米経済指標の弱い結果を受けて再び102円台まで値を下げ、3日続落で取引を終えました。本日は米雇用統計の発表が控えており、先日のFOMCにて12月利上げの可能性が高まっているため大幅には動かないといったことが想定されますが、ポジション調整に注意してトレンドが出た際には短期的な順張りで取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 101.20-105.50
ユーロ・円 112.80-116.10
ポンド・円 124.20-130.50