FXレポート

ドル円は2014年10月以来の水準まで下落!

先週金曜日のドル円は108.116円で取引を開始した後、東京市場では昭和の日で休場となりましたが、日銀が追加緩和を見送ったことをきっかけとする下落の流れが継続しました。また、シカゴ日経平均先物が軟調に推移し、16100円割れ水準まで下落したことで、ドル円は目先のストップロスを巻き込みながら107.06円近辺まで下落しましたが、107円割れを目の前に下げとどまり、午後においては107.25円を挟んでの値動きとなりました。欧州勢参入後は、欧州株が下落して始まったことで、投資家のリスク志向低下を意識した円買い・外貨売りが入り、106.90円近辺まで値を下げました。NY市場に入ると、米10年債利回りが上昇したことが支えとなり107.41円近辺まで持ち直す場面が見られました。その後に発表された米経済指標は4月シカゴ購買部協会景気指数や4月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 が予想を下回りまちまちの結果となったことや、ロンドンフィキシングに向けて月末絡みのフローが入ったことで再び下落に転じ、106.61円近辺まで下値を広げました。引けにかけても下値模索の流れは続き、前日比では、1.729円安い106.381円で取引を終えました。

≪2016年04月29日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」      売り19% 買い81%
ユーロ・円  :「ブル」       売り41% 買い59%
英ポンド・円 :「ブル」      売り32%  買い68%
豪ドル・円  :「ブル」      売り09%  買い91%
NZドル・円   :「ブル」      売り15% 買い85%
ユーロ・ドル :「ベア」      売り84% 買い16%

【今日の主な経済指標】
10:30 AUD NAB企業景況感指数 4月
16:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 3月
16:30 CHF SVME購買部協会景気指数 4月
16:50 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 4月
16:55 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 4月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 4月
23:00 USD ISM製造業景況指数 4月
23:00 USD 建設支出[前月比] 3月
23:00 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言

- 今日のトレードポイント -
先週は、日銀による金融政策の維持が決定したことで、期待を織り込んでいた相場が一気に巻き戻る流れとなり、ドル円は2014年10月の水準まで下落しました。またFRBにおいても、6月の利上げについては言及されておらず、今週末に発表される5月の米雇用統計などの結果次第となりそうです。本日は、先週の流れを引き継ぎ株安による円高基調から下値を試す展開になると思われますのでポジション管理に注意しつつ取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円          105.60-107.00
ユーロ・円     121.00-123.00
ポンド・円      155.00-157.80   

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