ドル買い地合いはどこまで続くのか!
昨日のドル円は、109.478円で取引を開始した後、東京市場における仲値以降は月末期末に絡んだ本邦輸出企業によるドル売りが出たほか、日経平均株価が前日比で250円超安となったことを受け109.18円近辺まで値を下げました。午後に入ると若干下げ幅を縮小しましたが上値の重い展開となりました。欧米市場では、米長期金利の上昇を受け日米金利差拡大を見越したドル買いが先行するなか、昨日の高値109.74円を上抜けて、一時109.84円近辺まで上昇し2008年8月27日以来の高値を更新しました。もっとも、その後は110.00円に観測されているバリアオプションの防戦売りに上値を抑えられて伸び悩む展開となりました。また本日発表された米経済指標も総じて市場予想を下回ったことも上値を重くし、前日比では、0.173円高い109.647円で取引を終えました。
≪2014年9月30日クローズ時点≫
ドル・円 ：「ベア」 売り56% 買い44%
ユーロ・円 ：「スクエア」 売り50% 買い50%
英ポンド・円 ：「ベア」 売り51% 買い49%
豪ドル・円 ：「ブル」 売り15% 買い85%
NZドル・円 ：「ブル」 売り17% 買い83%
ユーロ・ドル ：「ブル」 売り48% 買い52%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 日銀短観・四半期大企業全産業設備投資[前年度比] 7-9月期
10:30 AUD 小売売上高[前月比] 8月
16:50 FRF 製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値） 9月
16:55 DEM 製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値） 9月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値） 9月
17:30 GBP 製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ） 9月
20:00 USD ＭＢＡ住宅ローン申請指数[前週比]
21:15 USD ＡＤＰ雇用統計[前月比] 9月
23:00 USD ＩＳＭ製造業景況指数 9月
23:00 USD 建設支出[前月比] 8月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は米経済指標が総じて市場予想を下回ったにも関わらず前日比ではプラスで取引を終えていることを考えると、本日もドル買い地合いが継続するとみるのが妥当だと思われます。ただ、110円を突破するには新たな材料が必要となり、米ＡＤＰ雇用統計が市場予想を大きく上回る好結果となれば110円突破が視野に入るのではないでしょうか。本日は109円台半ばではドル買い、110円付近では米経済指標の結果を見極めたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.10-110.10
ユーロ・円 137.50-140.00
ポンド・円 175.00-180.50
