2週間下落後の反発!果たしてどこまで値を戻せるか!?
ドル円は、ニューヨークタイムに米雇用統計を控えアジア・ロンドンタイム共に小動きながらも、「日銀が追加金融緩和策を検討する」との報を受けて円売りが優勢となりじりじりと値を上げた。注目されていた米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想【-6.5万人】に対し、結果【-3.6万人】となり、減少幅が予想よりも少なかったことに加え、失業率が予想【9.8%】に対し、結果【9.7%】と予想以上の改善となったことで米景気見通しが改善し、発表直後に急騰、その後もじりじりと値を伸ばし90.586円まで上昇した。2月19日高値91.90円から3月4日安値88.130円までの下落に対して61.8%戻しとなる90.611円にはわずかに届かなかったものの、90円台を維持し90.288円で取引を終えた。
ユーロ円は、この日に限ってはギリシャ問題に絡んだニュースに値が振れる事無く、他の対円通貨同様アジア時間から円売り優勢の展開となり値を伸ばした。その後、ニューヨークタイム序盤に発表された米雇用統計の結果を受けて上昇したドル円に連れて上昇、この日の高値となる123.328円をマークした。外部要因での上昇とはいえ122.992円で取引を終えた。
今週の展開
今週のドル円は、2月下旬頃からギリシャ問題を発端にしたリスク選好度の低下から円が独歩高となっていたが、先週の米雇用統計を受けて米景気の先行き見通しに明るさが取り戻され、週序盤は堅調な動きが予想される。また、2月19日からの下落に対してどこまで値を戻せるかが焦点になると思われる。上昇した場合に意識される目標値としては、1月8日高値93.779円と2月19日高値92.145円を結んだ右肩下がりのレジスタンス(3月8日では91.50円近辺)となりそう。火曜日以降は米経済指標の発表も予定されており、市場予想を上回った場合、レジスタンスを上抜けし、更なる上昇も考えられる。
ユーロ円は、ギリシャから追加の緊縮財制措置が発表されたことで一旦落ち着きを取り戻している。しかし、先週末に行われたメルケル首相とギリシャのパパンドレウ・ギリシャ首相との会談において「ユーロ圏諸国による同国への直接の金融支援は不要との認識で一致した」との報もあり、ギリシャ財政赤字問題を早期に解決する可能性も薄れつつある。マイナス材料が払拭しつつあるだけで、プラス材料が見つからないユーロにおいては今週も頭の重い展開が予想される。
[今週の予想レンジ]
ドル ・円 88.30-92.20
ユーロ・円 119.60-125.00
ポンド・円 133.80-139.60
【今週の主な経済指標】
03/08
08:50(日) 1月国際収支/貿易収支
08:50(日) 1月国際収支/経常収支
14:00(日) 2月景気ウォッチャー調査
15:45(スイス) 2月失業率
17:15(スイス) 1月小売売上高
20:00(独) 1月鉱工業生産
22:15(加) 2月住宅着工件数
26:00(ユーロ) シュタルクECB専務理事講演
03/09
14:00(日) 1月景気動向指数CI(速報値)
16:45(仏) 1月貿易収支
17:15(スイス) 2月消費者物価指数
18:30(英) 2月小売売上高
18:30(英) 1月貿易収支
18:30(英) 1月貿易収支(EU域外)
21:45(米) 週間チェーンストア売上高
22:55(米) 週間レッドブック大規模小売店売上高
23:30(米) エバンズ米シカゴ地区連銀総裁講演
03/10
08:50(日) 2月企業物価指数
08:50(日) 1月機械受注
09:30(豪) 1月住宅融資額
16:00(独) 2月消費者物価指数(確報値)
16:00(独) 1月貿易収支
16:45(仏) 1月鉱工業生産
18:30(英) 1月製造業生産
18:30(英) 1月鉱工業生産
21:00(米) 週間住宅ローン借換申請指数
24:00(米) 1月卸売在庫
24:00 (米) 1月卸売売上高
05:00(NZ) NZ準備銀行理事会(政策金利)
03/11
08:50(日) 第4四半期GDP(2次速報)
09:30(豪) 2月雇用統計/就業者数(増減)
09:30(豪) 2月雇用統計/失業率
16:45(仏) 1月財政収支
22:00(スイス) スイス中銀四半期金融政策評価(政策金利)
22:30(米) 週間新規失業保険申請件数
22:30(米) 1月貿易収支
22:30(加) 第4四半期設備稼働率
22:30(加) 1月貿易収支
03/12
13:30(日) 1月鉱工業生産(改訂値)
16:00(独) 2月卸売物価指数
21:00(加) 2月雇用統計/就業者数(増減)
21:00(加) 2月雇用統計/失業率
22:30(米) 2月小売売上高コア指数
22:30(米) 2月小売売上高
23:55(米) 3月ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)
24:00 (米) 1月企業在庫
≪2010年3月26日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
米雇用統計を受けて大幅上昇となっているにも関わらず参加者は「ブル」を選択。8日には米
指標発表も予定されていないことから、先週末からの上向きの流れが継続すると期待してい
るのか強気なスタンスをとっている。どこまで値を戻すか期待が膨らむところではあるが、
短時間での上昇だけに、買い一巡後は利益確定等の売りで急に値を崩す可能性もありそう。
ユーロ円は「ブル」
参加者は「ブル」継続となったが、前日の79%から66%へと大きく割合は減少している。先週
末の上昇を機に一部の参加者は方針をベアへ転換したようだ。日欧に直接的な材料ではなく
とも、他通貨に連れて上昇する可能性もある。ただし、いつギリシャ問題が蒸し返されても
おかしくはないため、上昇した場合でも深追いには注意したい。
ポンド円は「ブル」
3連騰となり参加者の強気は継続され「ブル」となった。週末に大幅上昇となっているため利
益確定等の売りに注意を払い必要もあるが、リスク選好度が高まり上値追いとなった場合、2
月17日高値143.619円から3月1安値132.003円までの下落に対し、半値戻しとなる137.811円近
辺までの上昇も考えられる。
ユーロ円は、この日に限ってはギリシャ問題に絡んだニュースに値が振れる事無く、他の対円通貨同様アジア時間から円売り優勢の展開となり値を伸ばした。その後、ニューヨークタイム序盤に発表された米雇用統計の結果を受けて上昇したドル円に連れて上昇、この日の高値となる123.328円をマークした。外部要因での上昇とはいえ122.992円で取引を終えた。
今週の展開
今週のドル円は、2月下旬頃からギリシャ問題を発端にしたリスク選好度の低下から円が独歩高となっていたが、先週の米雇用統計を受けて米景気の先行き見通しに明るさが取り戻され、週序盤は堅調な動きが予想される。また、2月19日からの下落に対してどこまで値を戻せるかが焦点になると思われる。上昇した場合に意識される目標値としては、1月8日高値93.779円と2月19日高値92.145円を結んだ右肩下がりのレジスタンス(3月8日では91.50円近辺)となりそう。火曜日以降は米経済指標の発表も予定されており、市場予想を上回った場合、レジスタンスを上抜けし、更なる上昇も考えられる。
ユーロ円は、ギリシャから追加の緊縮財制措置が発表されたことで一旦落ち着きを取り戻している。しかし、先週末に行われたメルケル首相とギリシャのパパンドレウ・ギリシャ首相との会談において「ユーロ圏諸国による同国への直接の金融支援は不要との認識で一致した」との報もあり、ギリシャ財政赤字問題を早期に解決する可能性も薄れつつある。マイナス材料が払拭しつつあるだけで、プラス材料が見つからないユーロにおいては今週も頭の重い展開が予想される。
[今週の予想レンジ]
ドル ・円 88.30-92.20
ユーロ・円 119.60-125.00
ポンド・円 133.80-139.60
【今週の主な経済指標】
03/08
08:50(日) 1月国際収支/貿易収支
08:50(日) 1月国際収支/経常収支
14:00(日) 2月景気ウォッチャー調査
15:45(スイス) 2月失業率
17:15(スイス) 1月小売売上高
20:00(独) 1月鉱工業生産
22:15(加) 2月住宅着工件数
26:00(ユーロ) シュタルクECB専務理事講演
03/09
14:00(日) 1月景気動向指数CI(速報値)
16:45(仏) 1月貿易収支
17:15(スイス) 2月消費者物価指数
18:30(英) 2月小売売上高
18:30(英) 1月貿易収支
18:30(英) 1月貿易収支(EU域外)
21:45(米) 週間チェーンストア売上高
22:55(米) 週間レッドブック大規模小売店売上高
23:30(米) エバンズ米シカゴ地区連銀総裁講演
03/10
08:50(日) 2月企業物価指数
08:50(日) 1月機械受注
09:30(豪) 1月住宅融資額
16:00(独) 2月消費者物価指数(確報値)
16:00(独) 1月貿易収支
16:45(仏) 1月鉱工業生産
18:30(英) 1月製造業生産
18:30(英) 1月鉱工業生産
21:00(米) 週間住宅ローン借換申請指数
24:00(米) 1月卸売在庫
24:00 (米) 1月卸売売上高
05:00(NZ) NZ準備銀行理事会(政策金利)
03/11
08:50(日) 第4四半期GDP(2次速報)
09:30(豪) 2月雇用統計/就業者数(増減)
09:30(豪) 2月雇用統計/失業率
16:45(仏) 1月財政収支
22:00(スイス) スイス中銀四半期金融政策評価(政策金利)
22:30(米) 週間新規失業保険申請件数
22:30(米) 1月貿易収支
22:30(加) 第4四半期設備稼働率
22:30(加) 1月貿易収支
03/12
13:30(日) 1月鉱工業生産(改訂値)
16:00(独) 2月卸売物価指数
21:00(加) 2月雇用統計/就業者数(増減)
21:00(加) 2月雇用統計/失業率
22:30(米) 2月小売売上高コア指数
22:30(米) 2月小売売上高
23:55(米) 3月ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)
24:00 (米) 1月企業在庫
≪2010年3月26日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
米雇用統計を受けて大幅上昇となっているにも関わらず参加者は「ブル」を選択。8日には米
指標発表も予定されていないことから、先週末からの上向きの流れが継続すると期待してい
るのか強気なスタンスをとっている。どこまで値を戻すか期待が膨らむところではあるが、
短時間での上昇だけに、買い一巡後は利益確定等の売りで急に値を崩す可能性もありそう。
ユーロ円は「ブル」
参加者は「ブル」継続となったが、前日の79%から66%へと大きく割合は減少している。先週
末の上昇を機に一部の参加者は方針をベアへ転換したようだ。日欧に直接的な材料ではなく
とも、他通貨に連れて上昇する可能性もある。ただし、いつギリシャ問題が蒸し返されても
おかしくはないため、上昇した場合でも深追いには注意したい。
ポンド円は「ブル」
3連騰となり参加者の強気は継続され「ブル」となった。週末に大幅上昇となっているため利
益確定等の売りに注意を払い必要もあるが、リスク選好度が高まり上値追いとなった場合、2
月17日高値143.619円から3月1安値132.003円までの下落に対し、半値戻しとなる137.811円近
辺までの上昇も考えられる。