ユーロ急落、対円は120円割れ目前
昨日のドル円は、ユーロ圏財務相会合で、キプロス支援策が承認されたことから、94.48円付近で取引を開始しました。その後は、94.97円近辺まで上昇。欧米市場では、キプロス議会の金融委員会委員長やダイセイプルーム・ユーログループ議長の発言、米株価の反落、米長期金利の低下で日米金利差縮小を意識した売りも加わり93.98円付近まで反落。その後は若干下げ幅を縮小し、前日比では0.412円安い94.118円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、キプロス支援合意の報道が好感され、122.50円付近で取引を開始しました。その後は、123.85円付近まで上昇幅をひろげましたが取引一巡後は、123円台半ばで推移しました。欧米市場では、キプロス議会の金融委員会委員長が「ユーロ離脱の利益を評価しなければならない」との見解を示し、ダイセイプルーム・ユーログループ議長が「キプロスの銀行リストラ計画は、その他のユーロ圏の前例と見なされるべきだ」との発言を受けて欧州金融システム不安が高まり、120.08円付近まで下落。その後は、売り買いが交錯し、前日比では1.808円安い120.973円で取引を終えました。
≪2013年3月25日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り17% 買い83%
ユーロ・円 :「ブル」売り26% 買い74%
ユーロ・ドル :「ブル」売り48% 買い52%
英ポンド・円 :「ブル」売り35% 買い65%
豪ドル・円 :「ブル」売り20% 買い80%
NZドル・円 :「ブル」売り39% 買い61%
【今日の主な経済指標】
16:45 FRF 消費者信頼感指数 3月
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 2月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 2月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 1月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 1月
23:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 2月
23:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 2月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 3月
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 3月
- 今日のトレードポイント -
キプロスのデフォルトは回避されましたが、キプロス中銀は、キプロス国内の銀行の営業再開を27日に遅らせると発表するなど、キプロス国内の混乱が続くようなら、ユーロ離脱の思惑も再燃しかねないため、ユーロは上値が重い動きが予想されます。本日も、キプロスをめぐる要人発言には注意が必要となります。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 94.50-95.50 ユーロ・円 120.50-124.50 ポンド・円 142.20-145.00