ドル円は114円台前半で伸び悩む
先週金曜日のドル円は、113.669円で取引を開始した後、日経平均株価が100円近く下落したことで円買い・ドル売りが先行しました。黒田東彦日銀総裁が参院予算委員会で「現時点でさらにマイナス金利を下げることは考えていない」と発言するとドル売りが加速し、一時113.24円近辺まで値を下げました。ただ、同総裁が「必要ならば量・質・金利を活用して適切に対処したい」などと述べたと伝わると一転ドルの買い戻しが優勢となり、日経平均株価がプラス圏を回復すると113.88円近辺まで値を上げました。欧州市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が80円安まで弱含んだことから値を下げるなか、米雇用統計を控えていたこともあり113.70円を挟んだ様子見ムードが強まりました。NY市場に入ると、2月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比24万2000人増と市場予想の前月比19万5000人増を上回ったほか、過去2カ月分も上方修正されたことを受けて、米10年債利回りが上昇すると一時114.21円付近まで急伸しました。その後は米長期金利の上昇が一服したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が160円高から再びマイナス圏に沈んだこともあり、113.13円近辺まで下落し日通し安値をつけました。売りが一巡すると米長期金利の上昇幅拡大や日経平均先物の持ち直しなどを背景に再びドル買いが入り114.25円付近まで切り返しました。前日比では0.173円高い113.816円で取引を終えました。
≪2016年03月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
ユーロ・円 :「スクエア」 売り50% 買い50%
英ポンド・円 :「ベア」 売り51% 買い49%
豪ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」 売り30% 買い70%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り70% 買い30%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 外貨準備高 2月
12:40 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 1月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 1月
16:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 1月
00:00 USD 米労働市場情勢指数(LMCI) 2月
05:00 USD 消費者信用残高[前月比] 1月
- 今日のトレードポイント -
年を明けてからの米経済指標の一部は強さを維持しています。例えばインフレや個人消費関連のデータはしっかりと推移しており、製造業の景況感も改善傾向が見受けられます。また、ドル売りを誘発していた原油相場や中国問題も以前よりは影響が後退しているため、米経済に対する過度な不安も後退しつつあります。今週は米新規失業保険申請件数(前週分)などの結果が市場予想を上回れば一時的にドル買いの流れになることが予想されますが、再来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているため積極的に上値を試す展開にはならないと思われます。ただ、ECBの金融政策やドラギECB総裁の記者会見の内容次第ではユーロドルが大きく動く可能性もありドル円にも影響を及ぼすことを想定しておきたいです。また、原油が供給過剰な状態にあることから、再び原油価格が下落する可能性も考えられるため注意が必要になります。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 113.40-114.20
ユーロ・円 124.00-126.00
ポンド・円 159.50-164.50
≪2016年03月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
ユーロ・円 :「スクエア」 売り50% 買い50%
英ポンド・円 :「ベア」 売り51% 買い49%
豪ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」 売り30% 買い70%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り70% 買い30%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 外貨準備高 2月
12:40 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 1月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 1月
16:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 1月
00:00 USD 米労働市場情勢指数(LMCI) 2月
05:00 USD 消費者信用残高[前月比] 1月
- 今日のトレードポイント -
年を明けてからの米経済指標の一部は強さを維持しています。例えばインフレや個人消費関連のデータはしっかりと推移しており、製造業の景況感も改善傾向が見受けられます。また、ドル売りを誘発していた原油相場や中国問題も以前よりは影響が後退しているため、米経済に対する過度な不安も後退しつつあります。今週は米新規失業保険申請件数(前週分)などの結果が市場予想を上回れば一時的にドル買いの流れになることが予想されますが、再来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているため積極的に上値を試す展開にはならないと思われます。ただ、ECBの金融政策やドラギECB総裁の記者会見の内容次第ではユーロドルが大きく動く可能性もありドル円にも影響を及ぼすことを想定しておきたいです。また、原油が供給過剰な状態にあることから、再び原油価格が下落する可能性も考えられるため注意が必要になります。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 113.40-114.20
ユーロ・円 124.00-126.00
ポンド・円 159.50-164.50