弱い米経済指標を受けてドル円は112円台まで急落
先週の金曜日は112円台まで大幅下落。東京時間は日経平均の上昇を背景に113.576円まで上昇しました。欧州市場では米長期金利の低下を受けて日米金利差縮小が意識され113.20円付近まで小幅に値を崩しました。その後、NY市場に入ると米小売売上高と消費者物価指数がともに市場予想を下回ったことを受けて、リスク回避の動きから一時112.255円まで急落しました。引けにかけて、週末のポジション調整の展開となり前日比では1.308円安い112.498円まで持ち直して取引を終えました。
≪2017年07月14日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り39% 買い61%
ユーロ・円 :「ベア」 売り67% 買い33%
英ポンド・円 :「ベア」 売り62% 買い38%
豪ドル・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
NZドル・円 :「ブル」 売り41% 買い59%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り86% 買い14%
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 7月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 7月
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 5月
- 今日のトレードポイント -
今週のドル円は上値の重い展開になりそうです。イエレンFRB議長の議会証言からもインフレ率が上昇してこないことに懸念を示していましたが、14日の消費者物価指数が前月比で0%とかなり弱く発言を裏付けたことで年内の利上げ可能性が後退していることが理由に挙げられます。そのため、マーケットは弱い米経済指標には敏感に反応しやすいため下値に注意しておきたいです。ただ一方で、主要国の中央銀行が緩和縮小に向かっているなか、本邦日銀は緩和維持を表明していることから円キャリートレードが発生しやすい状況にもなっており、ここからさらに大きな値崩れは絶好の買い場になるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 112.00-113.50
ユーロ・円 128.00-129.80
ポンド・円 146.00-148.00