ドル円は大きく下落するも108円台を維持!
昨日のドル円は、108.109円で取引を開始し、週末にドーハで開かれた産油国会合で増産凍結の合意に至らず、原油先物相場が下落したことに起因し、窓開きスタートとなりました。東京市場の午前においては、日経平均株価が500円超安となったことや、先週の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議終了後の記者会見でルー米財務長官が「最近の円高にも関わらず為替市場は秩序立っている」と述べたことで日本政府による為替介入が困難との見方が広がり、一時日通し安値の107.838円近辺まで下落しました。午後においては、日経平均株価の戻りが鈍く、108円を挟んでのもみあいとなりました。欧州市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が上昇したことや、原油先物相場の買い戻しも入ったことで、ドル円は108.50円近辺まで値を戻しました。NY市場においては、特に材料があったわけではありませんでしたがリスク回避的なムードがなく、NYダウにいたっては昨年7月以来の18,000ドルで取引を終えました。それに連れて、ドル円は東京タイムで下落した分をほぼ取り戻し、前日比では0.082円高い108.812円で取引を終えました。
≪2016年04月18日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
ユーロ・円 :「ブル」 売り44% 買い56%
英ポンド・円 :「ブル」 売り45% 買い55%
豪ドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
NZドル・円 :「ブル」 売り19% 買い81%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り76% 買い24%
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
17:00 EUR 経常収支 2月
18:00 EUR ZEW景況感調査 4月
18:00 DEM ZEW景況感調査(期待指数) 4月
18:00 EUR 建設支出 2月
21:30 USD 建設許可件数 3月
21:30 USD 住宅着工件数 3月
23:35 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
- 今日のトレードポイント -
ダドリー米ニューヨーク地区連銀総裁は18日、米経済情勢は「おおむね好調」との認識を示しました。昨日にはNYダウが18,000ドルをつけたことからも好調さが伺えます。しかし、「先行き不透明感が強く、金融危機に起因する成長に対する向かい風が完全に収束しないなか、政策の調整は緩やかに、慎重を期して行なわれる公算が大きい」とも発言し、連邦準備理事会(FRB)が利上げには慎重な姿勢を維持している考えを示しました。引き続き、下値に警戒しながら要人発言による突発的な値動きに注意したいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 108.00-109.00
ユーロ・円 121.60-123.60
ポンド・円 152.00-157.50