ギリシャ問題は解決に向かうのか!!ユーロ円は107円台目前!!
先週金曜日のドル円は、東京市場が勤労感謝の日で休場となり取引参加者が限定的となる中、82.43円で取引を開始しました。アジア市場では、日本の次期政権下において日銀は一段の金融緩和を迫られるのではとの見方を背景とした円売りは一服。円は小幅に買い戻される展開となり82.18円近辺まで下落。欧州・NY市場では、欧米株高を受けリスク志向が強まり82.46円近辺まで上値を伸ばしました。その後は対欧州・オセアニア通貨でドル売りが進み上値が重くなるも、高値圏での推移を維持し前日比では0.016円安い82.397円と若干のマイナス幅で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は本邦祝日のため休場。取引参加者が限られ薄商いとなる中、EU首脳会議において予算協議が難航したことが伝わると、欧州債務懸念が強まりユーロ円はじり安の様相を呈し105.88円近辺まで下落。欧州市場では、スペイン銀行の格下げを受け105.71円近辺まで下値を切り下げる場面も見られたものの、その後は、週明けのユーロ財務相会合においてギリシャ支援問題が解決に向かうのではとの期待感が広がり下値は限定的となりました。NY市場では、ユーログループがギリシャ問題について24日に電話会合を開催するとの報道に加えキプロス当局が「融資条件について合意に達した」と述べたことからユーロはじりじりと上昇する展開となりました。106円台を回復した後もこの流れは継続し、前日比では0.710円高い106.906円で取引を終えました。
≪2012年11月23日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り40% 買い60%
ユーロ・円 :「ベア」売り74% 買い26%
ユーロ・ドル :「ベア」売り68% 買い32%
英ポンド・円 :「ベア」売り68% 買い32%
豪ドル・円 :「ブル」売り37% 買い63%
NZドル・円 :「ベア」売り63% 買い37%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨
21:00 DEM GFK消費者信頼感調査 12月
- 今日のトレードポイント -
ユーロ円は、臨時のユーロ圏財務相会合においてギリシャへの金融支援が再協議されます。市場では何らかの進展が期待されていますが不透明感は拭えないため、要人発言に伴う突発的な値動きに注意が必要となります。一方ドル円は、12月の衆議院選挙で第一党となることが有力視されている自民党の安倍氏の発言から円安地合いが強まりを見せていますが、今週もこの流れは継続することが注目が集まります。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 81.50-83.50 ユーロ・円 105.50-107.80 ポンド・円 130.00-134.00