FXレポート

ドル円は一時106円割れを試す展開!

昨日のドル円は106.411円で取引を開始した後、東京市場では憲法記念日の祝日で本邦勢が不在の中、短期投機筋の仕掛け的な円買い・ドル売りが先行し、シカゴ日経平均先物も軟調に推移したことからドル円は下値を試す展開となりました。また、午後には、オーストラリア準備銀行(RBA)が政策金利を現行の2.00%から0.25%引き下げて1.75%にすることを決めたと発表し、市場予想である据え置きではなかったことから、一転円買い・豪ドル売りが広まりました。薄商売の中でドル円・クロス円にも影響は波及し105.85円近辺まで下落しました。欧州市場では、オーストラリア準備銀行(RBA)の利下げ発表による流れを引き継ぎ全般的に対資源国通貨で円が買われました。原油相場も弱い動きとなりドル円は日通し安値となる105.54円近辺まで下落しました。NY市場に入ると、NYダウが150ドル超の下げ幅となり、米10年債利回りが下落しましたが、ロックハート米アトランタ連銀総裁やウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁らが6月利上げについて可能性が残されていることに言及したため、ドル円は緩やかに上昇していく展開となりました。前日比では、0.149円高い106.568円で取引を終えました。

≪2016年05月03日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」       売り23% 買い77%
ユーロ・円  :「ブル」       売り45% 買い55%
英ポンド・円 :「ブル」      売り30%  買い70%
豪ドル・円  :「ブル」      売り09%  買い91%
NZドル・円   :「ブル」      売り12% 買い88%
ユーロ・ドル :「ベア」      売り77% 買い23%

【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期失業率 1-3月期
15:45 FRF 経常収支 3月
15:45 FRF 貿易収支 3月
16:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 4月
16:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 4月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 4月
17:30 GBP 建設業購買担当者景気指数(PMI) 4月
18:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 3月
18:00 EUR 小売売上高[前月比] 3月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 4月
21:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・速報値[前期比] 1-3月期
21:30 USD 貿易収支 3月
21:30 CAD 貿易収支 3月
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 3月
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 4月

- 今日のトレードポイント -
本日もGWの連休中であるため、東京市場では総じて方向感の乏しい動きが予想されます。昨日はオーストラリア準備銀行(RBA)による政策金利の引き下げからドル円やクロス円において円買いの流れとなり106円割れを試す展開となりましたが、押し目を拾う動きがあり、引けにかけては106円台を回復しました。ロックハート米アトランタ連銀総裁やウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁らは6月利上げについて可能性があるとしていますが、基本的には米経済指標次第のため、本日のADP雇用統計には注目したいです。徐々にドル円は下値を切り上げる動きが強くなっているので、ドル買いスタンスで押し目買いを意識しつつ取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円          106.00-108.00
ユーロ・円     121.50-124.00
ポンド・円      155.00-157.80   

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