ドル円は上値が重く104円台回復とはならず!!
昨日のドル円は、103.883円で取引を開始。仲値に掛けては短期筋によるドル買い円売りが入り104円台に乗せる場面も見られましたが、その後は利益確定の売りに押され104円を割る流れとなりました。午後に入り再び104円台に突入するも、午前と同様利益確定の売りに押され上値の重い展開となり104円を割り込みました。欧米市場では、しばらくは材料難から方向感に欠ける展開となりましたが、ドラギECB総裁の定例記者会見を受けてユーロドルが急落。これにつられる形で円売り・ドル買いが進み104.11円近辺まで上昇し1月23日以来の高値を更新しました。ただ、米国の弱い経済指標の結果や米金利の低下を受けて104円を割り込むと、利益確定の売りに押され103.81円付近まで値を下げました。前日比では0.088円高い103.946円で取引を終えました。
≪2014年4月3日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り44% 買い56%
ユーロ・円 :「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円 :「ベア」 売り52% 買い48%
豪ドル・円 :「ブル」 売り39% 買い61%
NZドル・円 :「ベア」 売り57% 買い43%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り51% 買い49%
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 2月
21:30 CAD 新規雇用者数 3月
21:30 CAD 失業率 3月
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 3月
21:30 USD 失業率 3月
23:00 CAD Ivey購買部協会指数 3月
- 今日のトレードポイント -
ウクライナ情勢への警戒感が薄れているため、今後の焦点としては米国経済に対する回復期待へ移るのではないでしょうか。その米国経済ですが、本日発表される米雇用統計においては、悪天候の影響をあまり受けず、非農業部門の雇用者数が前月よりもプラス幅を拡大するのではと予想されています。これを受け緩やかながらも米国経済は回復基調を辿っているのではとの見方から、ドルが買われる可能性があります。しかしながら利益確定の売りに押される場面も想定される一方で、週末要因から積極的なドル買いへと傾斜することが予想し難いため、104円台を挟んだ流れとなるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 103.50-104.50 ユーロ・円 141.00-144.00 ポンド・円 171.00-174.50