米国政策金利据え置きで、ドル円は103円台前半まで続落!
昨日のドル円は、104.105円で取引を開始した後、東京市場ではドル売りが優勢となりました。日経平均株価が270円超安まで下落したため、全般リスク回避の円買いが広がりました。時間外の米10年債利回りが低下したことで円高・ドル安につながり、12時前には前日安値の103.80円近辺を下抜け、103.66円近辺まで下げ足を速めました。午後には、103.75円を挟んでのもみ合いとなるも、欧州市場では再びドル売りが先行となりました。時間外の米10年債利回りが低下したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が下落したことを嫌気したドル売りに押され、さらに10月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が予想を下回る結果となると一時103.09円近辺まで値を下げました。NY市場では米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場予想通りに政策金利の据え置きを決めました。声明では「12月利上げの可能性」について明確に言及しなかったほか、利上げを主張した委員が前回9月から一人減ったため当初はドル売り先行、3時過ぎに一時本日安値となる103.02円近辺まで値を下げた。市場では「総じて12月利上げ観測を後押しする内容だった」との指摘もあり、次第にドル売りは後退し、引けにかけては103.48円付近まで持ち直す場面も見られました。前日比では0.78円安い、103.333円で取引を終えました。
≪2016年11月02日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
ユーロ・円 :「ベア」 売り61% 買い39%
英ポンド・円 :「ブル」 売り38% 買い62%
豪ドル・円 :「ブル」 売り15% 買い85%
NZドル・円 :「ブル」 売り35% 買い65%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り81% 買い19%
【今日の主な経済指標】
09:30 AUD 貿易収支 9月
15:45 CHF スイスSECO消費者信頼感指数 10月
18:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 10月
19:00 EUR 失業率 9月
20:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 10月
21:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模
21:00 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:00 GBP 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
21:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・速報値[前期比] 7-9月期
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 10月
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 9月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、前日からの流れを引き継いでドル売り優勢の状態が続きました。注目のFOMCでは、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を据え置くことを決め、声明では12月の利上げを明示する強い発言はないものの、市場では「総じて12月利上げ観測を後押しする内容だった」との指摘もあり、発表直後に103.01円近辺で安値をつけた後は103.48円付近まで下げ渋る場面も見られました。本日は東京市場は祝日のため急場となります。市場参加者が少なく薄商いの中での取引となり、103円台前半でのレンジ相場が予想されます。ポジション調整に注意しつつ、トレンドが出たら短期的な順張りで取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 101.40-105.50
ユーロ・円 113.20-116.10
ポンド・円 124.20-130.50