米大統領選関連の結果を受けてドル円は一時103円台まで下落!
昨日のドル円は、104.818円で取引を開始した後、東京市場では104.80円を挟んでのレンジ相場が続きました。日銀は31-1日に開いた金融政策決定会合で「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を維持したが、無難に通過したとの見方から公表後の12時には一時104.96円近辺まで値を上げました。その後も豪ドル円などクロス円の上昇につれて17時過ぎには105.11円近辺まで値を伸ばしました。なお、黒田東彦日銀総裁は定例記者会見で「2%達成後ずれ、予想インフレの弱含みが続いているため」「物価目標達成、私の任期との間には特別な関係はない」などと発言しましたが、市場への影響は限定的となりました。欧米市場では、ドル円は一転してドル売りが優勢となりました。米国株の下落や米長期金利の上昇幅縮小が相場の重しとなり、ロンドンフィキシングには一時104.45円近辺まで下落しました。さらにその後は「米大統領選の共和党候補者トランプ氏の支持率が、民主党候補者のクリントン氏を上回った」と伝わると、米大統領選を巡る不透明感からダウ平均が100ドル超下落。日経平均先物も200円下げたため、投資家がリスク回避姿勢を強め円買いが広がりました。その結果、ドル円は104円を割り103.81円近辺まで急落、その後引けにかけては、104円台まで値を戻し、前日比0.705円安い、104.113円で取引を終えました。
≪2016年11月1日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・円 :「ベア」 売り65% 買い35%
英ポンド・円 :「ブル」 売り30% 買い70%
豪ドル・円 :「ブル」 売り20% 買い80%
NZドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り79% 買い21%
【今日の主な経済指標】
06:45 NZD 四半期失業率 7-9月期
08:50 JPY 四半期失業率 7-9月期
09:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 9月
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 10月
16:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 10月
17:50 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 10月
17:55 DEM 失業者数[前月比] 10月
17:55 DEM 失業率 10月
17:55 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 10月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 10月
18:30 GBP 建設業購買担当者景気指数(PMI) 10月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 10月
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、NY市場から引けにかけて大きく値を下げ、10月24日以来に104円を割って103.79円近辺まで下落しました。民間世論調査の結果が好評され、米大統領選をめぐる不透明感からリスク回避の円買いが広がりました。来週の米大統領選までは、こういった選挙に関する報道による値動きが想定されます。また、本日はFOMCが控えておりますので、相場の動きに注意しつつトレンドが発生した際には、短期的な順張りでトレードに臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 103.10-106.00
ユーロ・円 113.50-117.10
ポンド・円 126.20-130.50