欧州債務懸念が和らぎユーロ円は一時103円台突入!!
16日東京市場のドル円は、15日に発表された9月小売売上高の改善を受け、ドル高基調が継続。また、アジア株が総じて高かったことから市場のリスク回避が一服されドル円は78.69円近辺から78.93円近辺での推移となりました。欧州・NY市場では、米労働省が発表した9月米消費者物価指数(CPI)が0.6%(前月比)と市場予想の0.5%(前月比)を上回ったことや、米10年債利回りが上昇したことで日米金利差拡大への思惑からドル買い・円売りとなり78.96円近辺まで上昇する場面も見られました。その後は利益確定の売りに押され、前日比では0.227円高い78.889円で取引を終えました。
ユーロ円は、ソフトバンクの大型買収案件から円売りドル買いの思惑が続く中、スペインが欧州中央銀行(ECB)に救済支援を検討しているとのニュースもユーロ買いを支え102円台前半での推移となりました。欧州市場では、ドイツの欧州経済調査研究所(ZEW)が発表した景気期待指数が改善されたことを受けユーロ買いの地合いは継続。また、ドイツはスペインがESMに予防的与信を求めることにオープンであるとの報道もユーロ買いを促進させ103円台を突破する場面も見られました。NY市場でも、欧州債務危機懸念が和らぎを見せるなか、103円台は下回ったものの102円台後半での推移となり、前日比では1.127円高い102.999円で取引を終えました。
≪2012年10月16日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り33% 買い67%
ユーロ・円 :「ベア」売り69% 買い31%
ユーロ・ドル :「ベア」売り86% 買い14%
英ポンド・円 :「ブル」売り45% 買い55%
豪ドル・円 :「ブル」売り19% 買い81%
NZドル・円 :「ブル」売り38% 買い62%
【今日の主な経済指標】
17:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
17:30 GBP 失業保険申請件数 9月
17:30 GBP 失業率 9月
18:00 EUR 建設支出[前月比] 8月
18:00 EUR 建設支出[前年同月比] 8月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 8月
21:30 USD 住宅着工件数[年率換算件数] 9月
21:30 USD 住宅着工件数[前月比] 9月
21:30 USD 建設許可件数[年率換算件数] 9月
21:30 USD 建設許可件数[前月比] 9月
- 今日のトレードポイント -
今週末に欧州連合(EU)首脳会議が予定され前向きな結果に終わるとの期待が高まっています。ドイツのメルケル首相などの要人発言がEUに取って前向きなニュースとして流れれば、ユーロは買われ103円台後半での推移が期待されます。その他、米国ではバンクオブアメリカなどの企業決算や住宅着工件数などの経済指標が好結果となれば昨日同様ドル円は79円を再び突破する可能性はありそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 77.50-80.00 ユーロ・円 102.00-104.50 ポンド・円 125.00-129.50