ドル円は堅調な推移で102円台後半へ上値を伸ばす!!
昨日のドル円は、東京市場午前においては前日からの円安、ドル高の流れを引き継ぎ一時102.65円近辺まで上値を伸ばしました。日経平均株価は小幅に続伸して始まりましたが、前日引け値を挟んで上昇、下落を繰り返す方向感の出ない推移となり、ドル円も102.65円近辺で停滞しました。午後は、日経平均株価がプラス圏に浮上、買い先行の流れを受けて102.79円近辺まで上値を伸ばしましたが、株価が再びマイナス圏に沈むなど、方向感の定まらない値動きを受け102.65円近辺まで下落しました。その後は、本日NYタイムで発表される米5月ADP雇用統計や明日予定されている欧州中央銀行(ECB)理事会、週末の米雇用統計を控え様子見ムードも強いことから、102.65円から102.60円近辺での狭いレンジ相場となり、値動きは限られました。欧州市場オープン後は、米長期債利回りが上げ一服後に低下していることもあり、ドル円は102.60円近辺で伸び悩み、東京タイムでの上げ幅を縮小する展開となりました。NY市場に入り、低下していた米長期債利回りが前日終値水準まで戻しましたが、この後に米ADP雇用統計の発表を控え様子見となり、102.60円近辺から動きませんでした。発表されたADP雇用統計は+17.9万人で市場予想よりも弱い結果となり、一時102.45円近辺まで水準を切り下げたものの、ISM非製造業景況指数の結果が強く、発表後に米長期金利が上昇したことを受けて102.70円近辺まで持ち直しました。引けにかけてはベージュブックの発表がありましたが相場に反応は見られず、そのままレンジを維持する値動きとなり、前日比では0.219円高い102.736円で取引を終えました。
≪2014年6月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り35% 買い65%
ユーロ・円 :「ブル」売り48% 買い52%
英ポンド・円 :「ベア」売り60% 買い40%
豪ドル・円 :「ブル」売り23% 買い77%
NZドル・円 :「ブル」売り15% 買い85%
ユーロ・ドル :「ブル」売り41% 買い59%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 貿易収支 4月
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 4月
18:00 EUR 小売売上高[前月比] 4月
18:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 4月
20:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
20:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模 6月
20:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 5月
20:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 4月
21:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 CAD Ivey購買部協会指数 5月
- 今日のトレードポイント -
本日のドル円は、NY市場にて5月チャレンジャー人員削減数、新規失業保険申請件数(前週分)の発表に加え、欧州経済重要イベントとなるECB政策金利発表、およびドラギECB総裁の定例記者会見があります。明日に米雇用統計を控えていることから、全体的には様子見ムードが強く方向感の出ない相場となることが予想されるため、基本的には形成されたレンジ内での押し目買い、戻り売りスタンスで、あまり方向感を意識せず取引に臨みたいです。ただし、ドラギECB総裁から政策金利に関してインパクトのある発言があった場合、突発的に大きな値動きとなることも想定されるため、発言の内容には注意しておきたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 102.00-103.50 ユーロ・円 139.00-141.00 ポンド・円 171.00-172.50