米経済指標も好結果!上昇基調のドル円は102円台中盤へ!!
昨日のドル円は、東京市場午前においては日経平均株価が続伸し、4月4日以来、約2カ月ぶりとなる15,000円の大台を回復させたものの、日経平均先物や海外市場の流れから上昇幅についてはある程度予測されており、102.44円近辺で上値が伸び悩む展開となりました。衆院財務金融委員会に出席した黒田日銀総裁の発言が多く伝わりましたが、追加緩和に関する新たな手掛かりは得られず、102.40円近辺で足踏み状態が続きました。午後は、日経平均株価は伸び悩みながらも15,000円台を維持して大引けし、米10年債利回りは時間外取引で2.52%付近での横ばい推移となり、ドル円は102.30円近辺までわずかにレンジ下限を拡大しました。欧州市場では、東京タイムからのレンジを維持し102円台前半での小動きとなりました。米長期債利回りは先週29日以降戻りを試しており、ドル円のサポート材料となっているものの積極的なドル買いは見られず、102.50円台を試す動きには持ち込めませんでした。NY市場に入り、発表された米4月製造業受注指数や米6月IBD/TIPP景気楽観度指数は予想より強く、102.50円近辺まで上値を伸ばしました。ドル円相場が米10年債利回りの2.56%台でじりじりと上昇した動きを反映すると、NYダウも前日比マイナス推移ながら多少下落幅を縮め、大阪・日経225先物も日中取引の終値を超えて上昇となりました。底堅い米4月製造業受注指数や米6月IBD/TIPP景気楽観度指数を受け、その後も更に上値を伸ばし102.54円近辺までレンジ上限を拡大させると、引けにかけては切上げた水準を維持し、前日比では0.123円高い102.517円で取引を終えました。
≪2014年6月3日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り33% 買い67%
ユーロ・円 :「ベア」売り51% 買い49%
英ポンド・円 :「ベア」売り57% 買い43%
豪ドル・円 :「ブル」売り21% 買い79%
NZドル・円 :「ブル」売り21% 買い79%
ユーロ・ドル :「ブル」売り45% 買い55%
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 1-3月期
10:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 1-3月期
16:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 5月
16:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 5月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 5月
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 5月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 4月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 4月
18:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)[前期比] 1-3月期
18:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 1-3月期
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 5月
21:30 CAD 貿易収支 4月
21:30 USD 貿易収支 4月
21:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・改定値[前期比] 1-3月期
23:00 CAD カナダ銀行 政策金利
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 5月
27:00 USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
- 今日のトレードポイント -
本日のドル円相場は、米5月ADP雇用統計、4月貿易収支、5月ISM非製造業景況指数(総合)、米地区連銀経済報告(ベージュブック)と、値動きの手掛かりとなる重大イベントが多く続きます。中でも注目はADP雇用統計となりますが、好調な結果となれば週末に控える米雇用統計への期待を高める格好で、102.80円近辺から103円台を試す動きが見られるかもしれません。また、もし仮にADP雇用統計を含めた各指標が予想に対し下振れし売り圧力が強まったとしても、株価の上昇を後押し材料にした買需要が下値を支えるとも予想されるため、基本的にはブレイクアウト狙いの逆指値エントリーで取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 102.00-103.50 ユーロ・円 139.00-141.00 ポンド・円 170.50-173.00