米雇用統計直後のドル高地合い続かず!再び102円台前半へ!!
先週金曜日のドル円は、東京市場午前においては日経平均株価が前日比で、一時80円近い下落となったことを受け、102.26円近辺まで下押しする展開となりました。本邦有効求人倍率が1.07倍と、市場予想以上に改善したことが円買いを多少先行させましたが、連休を控えた実質ゴトー(5・10)日の円売りもあり、ドル円は102.35円近辺まで小幅ながらも水準を上げました。午後に入ると、夜に発表を控える米雇用統計の結果待ちから動意は乏しいながらも、わずかに円売りが優勢となり102.43円近辺まで上昇しました。日経平均株価も日本の大型連休を控えて薄商いのなか、小幅安水準でのもみ合いの相場となりましたが、東証株価指数(TOPIX)がプラス圏に浮上し3日続伸となったことなどが好感され、102.50円付近までレンジ上限を拡げました。欧州市場でも様子見ムードはしばらく続き、102.45円近辺でほぼ横ばいの推移となりました。NY市場に入り、発表された米4月非農業部門雇用者数は市場予想の+21.8万人に対し+28.8万人、米4月失業率も6.3%まで低下となり、市場予想を大幅に上回る好調な結果から、発表直後は一時103円台を回復し、本日の高値となる103.016円をつけました。しかし、ウクライナ情勢への懸念もあってかリスクオンを強めきれず102.20円付近まで巻き戻され、米雇用統計による上昇幅を失うとその後は102円台前半での小幅な値動きとなり、前日比では0.119円安い102.188円で取引を終えました。
≪2014年5月2日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り22% 買い78%
ユーロ・円 :「ブル」売り48% 買い52%
英ポンド・円 :「ベア」売り59% 買い41%
豪ドル・円 :「ブル」売り20% 買い80%
NZドル・円 :「ブル」売り44% 買い56%
ユーロ・ドル :「ベア」売り59% 買い41%
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 3月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 3月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 3月
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 4月
- 今日のトレードポイント -
今週のドル円は、日本が6日まで大型連休のため実需筋の取引が減ることや、重要イベントに位置づけられる米国経済指標も少ないことから、上値の重い展開が続くことが予想されます。主な経済指標は、5日の4月ISM非製造業景況指数(総合)は米金利の低下を受け小幅ながらも上昇、6日の貿易収支 3月は先月の反動から赤字が縮小の見込み、7日はイエレン(FRB)議長による発言が予定されています。本日については、米ISM非製造業景況指数の発表まで方向感に欠ける狭いレンジ相場となることが考えられるため、基本的なスタンスは逆張りで下値に警戒しつつ、指標発表時の値動きに備えたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 101.50-103.00 ユーロ・円 141.00-143.00 ポンド・円 171.50-174.00